今日の心がけ~職員のスピーチ~
思わぬ手紙
2016.09.08
入社3年目のIさんは、毎日多忙です。
帰りも遅くなりがちです。
その日も、デスクに溜まった書類を整理しながら、
残業をしていました。すると、書類の間から、
以前母親からもらった手紙が出てきたのです。
「また顔を見せてね。元気に頑張って」
という短い手紙でした。
一人暮らしの自宅に届いた手紙を会社で読んだまま、
書類の間に埋もれさせていたのでした。
思いがけず出てきた手紙を読み返すと、
心が温かくなりました。
こうして忙しく働いている陰で、
両親が応援してくれているのだと思うと、
心が軽やかになり、
いつも以上に仕事に打ち込むことができました。
その日の仕事上がりに、母親に1枚のハガキを買いました。
感謝の気持ちはなかなか口に出せないので、
文章にして伝えようと思ったのです。
週末には久しぶりに実家に戻り、
元気な姿を見せることもできました。
それにしても、なぜこの手紙が突然出てきたのかと、
不思議に思いながらも、
<今の自分に必要だったからかもしれない〉
と思うIさんです。
今日の心がけ◆両親に手紙を書きましょう
(『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より)
家族は辛い時、寄り添ってくれたり、
嬉しい時は自分の事のように喜んでくれたり
とても心強い存在です。
しかし忙しいと自分の事で精一杯になってしまい
一番お世話になっている家族に対して
感謝は後回しになってしまいます。
ある日、感謝を何か形にしなくてはと考えていたら
母に「家族全員が健康で元気にしていて仲が良い、
何かを一生懸命頑張っている等
良い報告をするというのが、
何かをプレゼントしてもらうより
一番嬉しい事だよ」
と言われたことがあります。
本当にその通りで、物で人の心を捉えるのは一瞬で
真の感謝は気持ちだと実感しました。
それからは親に悪い報告ではなく
良い報告が出来るよう心掛けています。
教務係 田口宏美