今日の心がけ~職員のスピーチ~
個性的な桜
2016.06.17
現代では、日本の桜のおよそ八割が「染井吉野」と言われています。
成長が早く、植えてから十年足らずで立派な木になるため、
江戸時代末期に作り出された新品種にもかかわらず、
各地の堤防や公共施設に植えられました。
しかし、最近では「染井吉野」以外の、「山桜」や「八重桜」などの
伝統的な桜が見直されています。
その花の色や、花弁の数、咲く時期や散り方などに違いがあり、
それぞれに豊かな個性があるからです。
◆今日の心がけ◆地方の特色を大切にしましょう
(『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より)
私が桜と聞いて思い出すことができるのは、
近所や仕事の行き帰りに見かける桜が殆どで、
それらは「染井吉野」と言われる種類なのだなと、改めて思いました。
いつもは何の気なしに「桜、咲いているなぁ」とか「綺麗だなぁ」とか
「今年もそんな時期か」などと思いながら、ただ眺めているものですが、
本来はちゃんと種類があって、名前が付いています。
このお話にある「山桜」や「八重桜」という種類が
どのような花なのか、色なのか、考えても全く思い描けません。
ですがこの2種類の桜も、確かに日本国内に存在している桜で、
どこかで目にしているはずです。
それなのに、全部まとめてよく知られている「染井吉野」だと思ってしまっているのは、
他の桜が可哀想だなとちょっと思いました。
人間に置き換えて考えると、私にも皆さんにもちゃんと素敵な名前があるのに、
「そこの人!そこら辺の人」とか「あなた、キミ」のような
誰でも一緒のような呼び方をされると、とても悲しいし、だれでもいいんだな・・・と
イジケた気持ちになると思います。
人は勿論ですが、物や動物や植物にもそれぞれに特徴や個性があり、
良いところがいっぱいあると思いますので、
日々色々なことに追われて気持ちに余裕が無く、
固定観念で決めつけてしまいがちですが、
そこをちゃんと見て対応できる余裕や気持ちを持てるようにしていきたいと思いました。
庶務係 大澤