今日の心がけ~職員のスピーチ~
誰の都合か
2016.04.20
スーツを新調するため、
Nさんが紳士服専門店に行った時のことです。
予算に限りがあったため、応対してくれた店員に、
既製品の安価な製品でよいと伝えました。
ところが、店員は熱心にオーダーメイドのスーツを薦めてきます。
理由を聞くと、今月中にあと1着販売することがノルマだというのです。
事情を察したNさんが、とりあえずお薦めのスーツを尋ねると、
予算をはるかに超える高額な商品を紹介されました。
結局、その店での購入は見送りました。
Nさんは、同じようなことを自分もしているかもしれない、
と日頃の仕事ぶりを振り返りました。
〈自分の都合をお客様に押しつけていないだろうか〉
〈せっかくの好意を無にするようなことはしていないか〉
と反省したのです。
私たちは、切羽詰まると回りが見えなくなり、
自己中心的な考えで行動をとってしまいがちです。
しかし、このような時こそ気を引き締めたいものです。
お客様に満足していただくには、
まず相手の立場に立つことでしょう。
今日の心がけ◆お客様の気持ちを考えましょう
(『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より)
先日、母親とデパートに出掛けましたが、どのお店に入っても
母が商品を手に取ると「色違いあります」、「半袖もあります」、
「それに合うスカートは・・・」と母にピッタリとくっついて
説明をしていていました。
私は母に似合うものを2人でゆっくりとみたかったのですが、
私達の間に入ってきてしまうので、早々にお店を出てしまう始末でした。
きっとノルマがあるのだろうけれども、相手の状況や気持ちを考えて
欲しいなと思った消化不良なお出掛けとなってしまいました。
そう思うとネットでの購入は自分の好きな時間にじっくりとみて、
人件費もかからないため、安くて手軽ということで
利用者も増加しています。
そのため来店して下さるお客様はどの業種でも大変貴重です。
経営者も販売員も一体となって時代の流れをつかまないと
変化の厳しい物販業界で生き残れないと感じました。
教務係 田口宏美