今日の心がけ~職員のスピーチ~

わが子羽ぐくめ

2015.11.27

飛鳥・奈良時代から平安時代にかけて、およそ二十年に一度、

唐の国に派遣された遣唐使。一行は四隻の船に分乗し、

一隻の船には百人程度が乗りました。

遣唐使の船は、大阪の難波津の港を出港すると、間もなく瀬戸内海に入ります。

その時に、ある遣唐使随員の母親が、歌を作りました。

 

旅人の 宿りせむ野に 霜降らば わが子羽ぐくめ 天の鶴群

 

「旅人が仮寝をする野に霜がおりたなら、

わが子を羽で包んでやっておくれ。空を飛ぶ鶴の群よ」という意味です。

遣唐使の一行は、海を渡って唐の国に上陸してからも、

首都長安(現在の西安)まで、長い陸路の旅があります。

この歌には、冬の中国大陸を旅する息子への思いが歌われています。

また、唐の皇帝に謁見を終えても、日本へ帰る時に、

東シナ海で嵐に遭うことが多く、母親は最後まで安心ができません。

『万葉集』には、一人っ子であるこの息子に対して、心身を清浄にして、

神に息子の無事を祈っている母親の様子も歌われています。

 

今日の心がけ◆子を思う親の思いを受け止めましょう

『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より

 

相手を思う思いがあれば心配します。

見守ることはとても大変です。

誰かがすることや、任せたこと等々、自分ではないと

祈るような気持ちにもなります。

親の様に思う気持ち、子供の様に答える気持ち

何事も取り組むことが大切だと思います。

 

事務局係長 田中淳一

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