今日の心がけ~職員のスピーチ~
物の上を跨ぐな
2015.10.20
ある研修会で
「道具や機械は人間が作ったものだが、皆生きている。
扱う人の心や態度が、物の働きに反映する」 という話を聞いたTさんは、
腕の良い大工だった、亡くなった叔父のことを思い出しました。
建築中の家を見に行った時に、
叔父が使っている鋸の上を跨ごうとした瞬間、
「コラッ!俺の大事な物の上を跨ぐな!」 と一喝されたのです。
人一倍大工道具を大切にしていた叔父を懐かしく思い出し、
〈叔父は道具を大切に扱っていたから、腕のいい大工と評判だったのだ。
物も協力して働いてくれたのかな〉 と、
Tさんの物に対する意識が変わったのです。
今日の心がけ◆物の命を活かしましょう
(「職場の教養」社団法人倫理研究所より)
道具や機械の取り扱い方によって、 非常に長く快適に使えたり、
反対に、すぐに壊れてしまったりするという経験は、
多くの人が持っているのではないでしょうか。
私も、大切にしたいと意識している食器は、
自然と扱いも丁寧になり、長く愛用しています。
しかし、あまり思い入れのない食器は すぐに壊してしまうことがあります。
無意識のうちに扱いが雑になっているのだろうと思います。
大量消費の社会の中では、 「物は使い捨て」という意識を持ちやすくなります。
「物の命を活かす」ことを心がけ、
ひとつひとつの物を大切に扱うようにしていきたいと思います。
図書館担当 大木