今日の心がけ~職員のスピーチ~
「言葉の力」
2015.09.25
私たちが日常使っている言葉は、大きく分けると二通りあります。
一方は、明るくて温かい、プラスの言葉です。
自分の心の栄養となり、人の心を和ませ、意欲を促し、
生命をも救う大きな力を持っています。
他方は、暗くて冷たい、マイナスの言葉です。
自分の心の毒物となり、人の心を傷つけ、やる気を削ぎ、
生命をも断つことにさえなりかねません。
会社の給湯室で、誤ってM部長の湯飲み茶碗を割ってしまったTさんは、
恐る恐るM部長にそのことを告げ、謝りました。
怒られるものと覚悟していたTさんでしたが、
M部長から、意外な言葉が返ってきたのです。
「そうか、残念だったなぁ。しかし、あの湯飲み茶碗はもう寿命だったのかもしれないな。Tさんに割られて本望だよ」
その言葉を聞いたTさんは、
M部長の温かい思いやりと寛大な気持ちに、胸が一杯になりました。
◆今日の心がけ◆温かい言葉を使いましょう
(『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より)
しばしは、自分の子供を通して言葉の持つ大きな力を実感することがあります。
子供は「ありがとう!」と感謝されると嬉しくなり、また喜んでもらおうと考えます。
「頑張ったね。よく一人でできたね。」と、努力を認めてあげると、
さらに上を目指して頑張るようになります。
反対に、子供の行動に対して無関心・無反応でいると、子供は意欲が湧かなくなり、
「ダメ!」「違う!」など、会話の中で否定の言葉か多いと、
「でも…」「だって...」と自分を擁護するための言い訳や、
否定的な意見が返って来ることが多いようです。
子供に限らず、私たち大人も同じことが言えるでしょう。
本学に通う学生達もまた、やはり言葉の力によって、
プラスにもマイナスにも気持ちが傾く事があるでしょう。
時には厳しく指導してしまうこともありますが、
このM部長のように、できる限り温かい言葉で導いていけるよう、
私自身気を付けていきたいと思いました。 教務係 寺田