今日の心がけ~職員のスピーチ~
大失態
2015.09.15
ある老舗シティホテルの話です。
宿泊者への郵便物を、従業員が誤って紛失してしまうという大失態が起きました。
経緯を説明して謝罪するために、
ホテルの支配人と従業員の上司は、飛行機で受験生の済む九州へ向かいました。
「謝るしかありません」「誤って済むのか」「でも謝るしかありません」。
支配人はひたすら頭を下げ続けました。
そんなやりとりが三時間も続いたでしょうか。
父親が「この件はこれで終わり。せっかく九州まで来たのだから、うまいものでも食べよう」と食事に誘ったのです。
「総支配人が九州までやって来て、一言も言い訳をしなかった。それが気に入った」と、
父親が後で笑って話していたそうです。
今日の心がけ◆弁解しない潔さを持ちましょう
(『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より)
失態をしてしまった時にいかに対処するかが大切です。
謝罪はもちろん、失態に代わる別の対応を考えて行動することとなりますが、
この場合は取り返しのつかない失態となり、謝るしかない状況でした。
当事者ではない総支配人と従業員の上司が九州まで向かい、
言い訳もせずひたすら謝り、
結果としては事態を収束させることができました。
ついどんな状況で、こんな原因によって、と弁解したくなるのですが、
いくら話したところで変わるものではありません。
謝るしかないという場合には、ただただ頭を下げ続けることも必要だと感じました。
教務係 相馬