今日の心がけ~職員のスピーチ~
活路は足元にあり
2015.09.11
次から次に新しい製品や商品が誕生します。
最新の商品は魅力的ですが、日本の伝統的なものの良さを
見逃してはいないでしょうか。
特に、地域の中で伝統的に作られてきた工芸品には、
優れたものが多くあります。
例えば、大分県日田市の下駄です。日田はもともと杉の産地で、
様々な木工製品が作られてきました。ところが、いくら良いものでも、
時代とともに、下駄の需要は少なくなっているのが現状です。
そこで、「下駄を履くか履かないか」ではなく、
「下駄を履いたらどういうメリットがあるか」に
職人は注目しました。そして、伝統的な下駄を
スニーカーやジーンズに合うようにデザインし、
新しい客層を広げることができたのです。
伝統的な工芸品を現代のニーズに合わせたアイディアの賜物でしょう。
新しいものばかりに目を奪われがちですが、足元を見つめて、
身近なものの良さを活用していきたいものです。
今日の心がけ◆地域の産業を見直しましょう
(『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より)
国内では日本製の需要は減少し、
人件費の安い中国・タイ製品が多く見受けられます。
利益を追求するとなると労働者の賃金が安い発展途上国に
頼るしかないのかもしれませんが、
日本の職人がじっくりと時間をかけた商品は長く愛用し
大切にされるものだと思います。
中国人観光客が日本製を「爆買い」しているのも
そこにあるのかもしれません。
日本人も原点にもどり、安いものばかりを買うのではなく
本当の良さを見つめ直すことが必要だと思いました。
教務係 田口宏美