今日の心がけ~職員のスピーチ~
包容力
2015.07.17
ある夜、K氏が帰宅すると、妻から
「エアコンの調子が悪くて、冷房が効かないのよ」と言われました。
<買い換えてから間もないのに、そんなにすぐ壊れるわけがない>と
妻の言葉を疑いながら、リモコンを手にすると、
表示が「暖房」になっていました。
日頃から、妻のことを機械音痴だと思っていたK氏は、
「リモコンの設定を冷房へ切り換えていないからだ」と語気も鋭く伝えると、
エアコンの構造について、延々とレクチャーを始めてしまいました。
下を向きながら話を聞いていた妻の口から出たのは、
「あなたのことを思って、部屋を涼しくしておこうと思ったのに」
という、か細い声でした。
その様子を見て、K氏は、事あるごとに
「あなたはいつも理屈で責めるんだから」と、
妻から言われていることを思い出しました。
数日間気まずい雰囲気が続く中、夫婦喧嘩が絶えない原因は、
相手の気持ちを汲み取る包容力のない自分にあるのだ、
とつくづく反省したK氏です。
今日の心がけ◆相手の気持ちに寄り添いましょう
(『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より)
家庭という小さな社会でこのような事はよくあると思います。
弱いものが我慢をし続けて、些細なことだと思っていたことも、
毎日積み重ねていくと最後は最悪な結果を招いてしまうと思います。
「親しき仲にも礼儀あり」と言いますが、
何かあったときにはまず「ありがとう」「ごめんなさい」など
最低限の礼儀は守らなければいけません。
特に近くにいる家族には思いやりの心をもって、
声掛けをしていきたいと思います。
今勤務している純真短大でも同じ気持ちで
学生や教職員に接しています。
ほんの少しの心遣いがお互いの人間関係を
より良いものとして、それが広がり、職場
全体が気持ちの良い、働きやすい職場になると
考えています。
このような気持ちの良い純真のみなさんの中で
働いている私はほんとうに幸せだと感じ、
職場のみなさんに感謝しながら、毎日、学生に接しています。
教務係 田口宏美