今日の心がけ~職員のスピーチ~
「Follow me! フォローミー」
2015.07.03
アメリカの士官学校では、指揮官のあり方として、
「After you.(アフターユー)」「Follow me!(フォローミー)」
という精神を教えられるそうです。
平時は「お先にどうぞ」(After you.)と人を尊重する。
有事の際は、自分が先頭に立って
「ついて来い!」(Follow me!) の精神が必要だということです。
この言葉を日常生活に置き換えると、しばしば逆の光景を目にします。
満員電車で我先に座ろうとする人、渋滞車線で無理やり割り込もうとする人、
バイキング形式のレストランで人に先んじて料理を取ろうとする人。
その一方で、何か面倒なこと、嫌なこと、難しいことが起きると、
自分は身を引いて、できるだけ関わろうとしない人。
このような例は、誰でも思い当たることはあるでしょう。
人間はいつも強くいられません。理想通りにはなかなかふるまえないものです。
しかし目指すは、「After you.(アフターユー)」「Follow me!(フォローミー)」の精神です。
問題が起きた時こそ、「ついて来い!」と率先して行動したいものです。
◆今日の心がけ◆いざという時は真っ先に行動しましょう
(『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より)
海外を訪れた際、必ず耳に残る言葉の一つにこの「After you.」があります。
ドアの開閉時、エレベーターの昇降時、何かを手に取るタイミングが同時だった時など、
「After you.」と譲ってもらいました。
十代の頃に訪れたアメリカでは、わざわざ車のドアを開け閉めしてくれる、
いわゆるレディーファーストの習慣に感激したことをよく覚えています。
紳士的な雰囲気の男性も、腕にタトゥーを入れた強面の男性も、その外見に関係なく
親切にしてもらえたように記憶しています。
そもそも日本人は外国の人から親切で礼儀正しいと言われています。
この譲り合いの精神についても共感できる人が多数いることと思います。
しかし次の場面ではどうでしょう。
欧米では、幼いうちから学校や家庭で自己主張をする訓練をされているのか、
意見や考えを発表するようなシチュエーションで「お先にどうぞ」とは、
ならないことが多いでしょう。
日本人が美徳と考える控えめな態度では、発言を求められないどころか
全く相手にされなかったという苦い思い出もあります。
この経験から、前向きさや積極性の大切さを学びました。
どんな時も、積極的に「ついてこい!」と言って行動できる自分になれるよう、
日ごろから「Follow me!」という言葉を心に留めていきたいと思いました。
教務係 寺田