今日の心がけ~職員のスピーチ~
「よかれと思って」
2015.02.16
通信機器の販売会社で、Nさんは営業担当をしています。
上司が行なう新商品のプレゼンテーションで、映像を流す係になりました。
以前にも上司のプレゼンをサポートしたことがあるNさん。
〈前回は第一部の映像を省略していたから、今回もそうしておこう〉と考え、
映像を早送りして本番に備えました。
いよいよプレゼンテーションが始まりました。
上司の説明はわかりやすく、順調に進みました。
そして、映像を流す場面がやってきました。
画面に映像が映し出されると、上司は驚いた顔をしてNさんを見つめます。
今回は第一部の映像から説明を始めよう、と考えていたからでした。
プレゼン終了後、「良かれと思ってしたことだろうが、足を引っ張られたよ。
前と同じパターンで仕事をするからこうなるんだ」と先輩から釘を刺されました。
事前に一言確認さえしておけば、生じなかったミスです。
Nさんは反省し、過去のパターンにとらわれずに仕事に取り組もうと決意しました。
◆今日の心がけ◆常に確認をしましょう
(『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より)
私は心配性なので、しつこく確認をする癖があります。
バックの中の持ち物や、家の戸締り、冷暖房の切り忘れはないか?など。
仕事でも同じですが、次第に慣れてくと状況が変わってきます。
最初のうちは、上司や先輩から教えられたと通りの方法で注意を払って仕事をします。
少し慣れてくると、効率の良いやり方を模索し、自分なりに工夫をして仕事に取組みます。
経験を積んでくると、過去の体験や経験を生かし、さらに効率の良い仕事を考えます。
こうした流れから、私も過去にN氏のような先走りの失敗をした経験があります。
しかし、物事の先を予測して、先手を打つこと自体は決して悪いことではないと思います。
N氏の反省にあるように、過去のパターンにとらわれすぎず、
常に新しい目線で仕事に取り組むことと、ほんの一言の確認を忘れないことで
仕事の能率はさらに向上するでしょう。
私自身も少しずつ仕事に慣れてきました。
先走りから失敗を招かぬよう、初心を思い出し確認を徹底したいと思います。
教務係 寺田