今日の心がけ~職員のスピーチ~
正しい言葉で対話すること
2015.01.30
正しい言葉で対話すること
~『職場の教養』(社団法人倫理研究所)「全然大丈夫」を読んで~
先日、本屋で小林秀雄の「学生との対話」という本を立ち読みしました。
小林秀雄は“批評の神様”と呼ばれた方で、自身の講演を通して、
全国から集まった学生との対話を記録したものが、この本です。
この中で小林秀雄は、漠然とした質問をした学生に
「どうしてそのような質問をするのか」と問います。
実はそれほど興味がないのに聞こうとしているのであれば、
答えを与えることなどできない…というようなことで、
本当に上手い質問は答えなど必要ないと言っています。
それだけ、言葉とは重要なもので、
正しい言葉を使って対話し、そして訊く姿勢が必要なのかと思います。
余談ですが、この本に登場する学生とは、
昭和30年代から50年代にかけての頃であって、
今の時代の学生の風潮とは全く異なり、
自分が学生だった頃よりも更にずっと遡り、
その学生と小林秀雄とのやり取りがとても面白く、お勧めできます。
今日の心がけ◆言葉を正しく使いましょう
事務局 係長(進路支援担当) 中村 周