今日の心がけ~職員のスピーチ~
夫婦だからこそ
2015.01.19
T氏は、家に帰るたびに妻の言葉がかんに障るのです。
「手は洗いましたか」
「そんな所に横になって寝ないで!布団で寝てください」
「何でも命令口調で言わないで!」など、とにかく口うるさいのです。
最初の頃は、いちいち反論していたT氏でしたが、
〈私の妻だからこそ注意してくれるのだ〉と思い直し、
少しずつ受け止められるようになりました。
◆今日の心がけ◆言葉の奥にある愛情を知りましょう
(『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より)
この話のようなことはどこの家庭にもあることだと思います。
これを「かんに障る」とか「口うるさい」と声に出して言ってしまうと、
それはただ揉め事の原因になるだけです。
なかなか難しいことだとは思いますが、
なぜそのようなことを言うのか?
なぜ何度も強く言われるのか?などを
少し冷静に考えてみると、
・「手は洗いましたか?」と言うのは、
風邪やウイルスを家にも体にも持ち込まない対策のための言葉。
・「そんな所に寝ないで!布団に寝てください」と言うのは、
体を壊さないように、布団に寝て疲れをちゃんととってねという優しさからの言葉。
・「なんでも命令口調で言わないで!」と言うのは、
あなたは最近周りに対してとても横柄なものの言い方になっていますよと
教えてくれているという、愛情からの言葉。
これは私の考え方ですが、
このような感じで考えることができれば、かんに障るどころか
「いつも気にかけてくれて、ありがとう」と言う気持ちになれると思います。
とは言っても、
夫婦や家族だと長年一緒に居て慣れや甘えがあり、
良くないところばかりが目についてしまい、
このような言葉の変換は難しいことだと思います。
ですが、一人暮らしを始めたり何らかの事情で一人になったりして、
小言を言う人が身近に居なくなったら、
なんだか寂しくなったとか、なんだか懐かしい・・・などと言うのを
耳にすることがあります。
そうならないためにも、このようなかんに障る一言でも、口うるさいと思うことでも、
相手が居てくれて、相手が自分に関心を持ってくれているからこそなのだと
感謝しなくてはいけないと、改めて思いました。
庶務係 大澤