今日の心がけ~職員のスピーチ~

タイトル:分相応

2014.11.08

何事も 事足りすぎて 事足らず 徳に報ゆる 道の見えねば

これは二宮尊徳の教えを表わす道歌の一つです。

 

「今の生活環境は当然と考えがちであるが、当たり前に感謝して、

わきまえた生活を営んでいけば、今以上の生活が送れるようになる」という、

日ごろ忘れがちな「感謝の生活」と「分相応(分度)」の大切さを強調した歌です。

 

感謝することの大切さは日頃からよく耳目にし、心がけている人も多くいるでしょう。

これに対して「分相応」という言葉は、あまり見聞きしなくなりました。

近年、カードローンで無闇に借金を重ねてしまうなど、

計画のなさから、身を持ち崩してしまう人も多くいるようです。

 

「心理は常に新しくて古い」ともいわれるように、

尊徳のような先人の教えを実生活で心がけていれば、苦い経験も少なくて済むでしょう。

自分の収入と支出を比較し、将来の生活を鑑みて計画を立て、

分相応の生活を心がけましょう。

 

◆今日の心がけ◆分相応を意識しましょう

(『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より)

 

薪を背負って運びながら読書をするといえば、学校などでは馴染みの深い人物ですが、

その生い立ちや人物像を詳しく知る機会はこれまでありませんでした。

 

裕福な農家に生まれた尊徳ですが、川の氾濫で田畑を失ってしまい

10代のころには両親を亡くしました。

その後は叔父の家に身を寄せ、働きながら勉学に励んだそうです。

やがて叔父の家から独立し実家の復興に取り掛かりました。

そして勤勉と倹約に努め24歳の時に以前のような裕福な家に再興できました。

家計を管理する立場の私のような主婦にとって、

この「分相応」という言葉は耳の痛い話である一方で、

本来あるべき姿であり目標です。

 

職場においても同じことがいえるでしょう。

収支のバランスのとれた計画こそ、将来のより豊かな職場環境につながっていくものと

思います。

※道歌とは道徳的な内容の短歌のことです。

教務係 寺田

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