今日の心がけ~職員のスピーチ~

言葉を通した印象の先に

2014.06.10

毎年、唖然とするような言葉使いをする学生が数人はいます。
入学試験の時は真面目だったのに、タガが外れるのか、教職員に対していわゆる“タメ口”で接したり、雰囲気がガラリと変わる学生は、今時どこの大学にもいるかと思います。

それは、その学生の人格が現れるというよりも、対人関係のコミュニケーションの取り方のパターンとして、そのような風潮が広まっているのかもしれません。
その証拠に、言葉使いの善し悪しを理解させて指導すると、学生は素直に矯正できるようです。

これから夏休み前にかけて、本学の学生も就職活動のための準備を進めることになります。
当然のように、「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」などの使い分けを意識するようになり、自分本位ではなく相手本位の姿勢を示さなければなりません。
ある就職活動のガイドブックによると、個人面接では言葉を取り繕っていた学生が、グループディスカッションになると、“若者言葉”を乱発するそうです。

私の地元道南の方言である「函館弁」の特徴の一つに、初対面の人であっても敬語を使わないことがよくあります。これは、良く言えば“親しみを込めて”、悪く言えば相手を“軽んじている”のかもしれません。
子どもの頃、観光客相手の商売をしている方が、初めてのお客さんに随分と乱暴に話しかけている場面を見かけたことがありますが、方言とはいえ、いまだに違和感を覚えます。

このように、立場や状況、地域、対人関係などいろいろですが、少なくとも自分より少しでも長く生きている人は、人生の先輩です。その先輩に対して、言葉の上でも敬うことは当然です。敬いを込めた言葉とは、とても気持ちの良いものです。
街なかで、ある年輩の方が、その方よりも明らかに若い人に対して、とても丁寧な言葉をかけている姿を見かけると、心が洗われる時があります。

『職場の教養』(社団法人倫理研究所)「立場を自覚する」に書かれているとおり、分相応な立場をわきまえて、適切な言葉を選ぶことにより、良好なコミュニケーションを保ちたいものです。

事務局 係長(進路支援担当) 中村 周

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