今日の心がけ~職員のスピーチ~

「聴く力」

2022.03.25

 被災地の復興を助けるものの一つに、ボランティアの力があります。
 テレビなどで目にする彼らの働きは、土砂の撤去、瓦礫の運搬や家屋の片づけなど、身体を使うことが多いでしょう。
 他方、傾聴ボランティアと呼ばれるものがあります。
非常時のもとで被災者は、様々な精神的苦痛を被ります。
当時の状況やその怖さなどを聞いてもらうことで、苦痛が緩和されることがあるのです。
 自身の辛さを聞いてもらうことで、〈わかってもらえた〉〈共感してもらえた〉という心の拠り所ができ、苦痛が和らぐ効果があるようです。
 辛い体験をした人に限らず、人は他者から理解されることを欲しています。
自分が他者から理解されたいと思うことであれば、他者もそうであるということに、思い至るでしょう。
 他社への理解を深めることは、周囲の人間関係をより良くしてくれます。
その第一歩は、〈相手の話に耳を傾けよう〉という思いから始まるのでしょう。

今日の心がけ♦周囲の人の話に耳を傾けましょう

普段から娘に、その日の学校の出来事を、お風呂の時間や夕食後などの時間に、必ず尋ねるようにしています。
ある日の会話の中で「今日の学校でのお話、ばあにも話した?」と聴くと、「話していない!」と返事が返ってきました。

「いつも色々話をするのに何で?」と会話が続き、、、
「この前ばあに話したときに、最後まで話を聴いてくれないし、聴いてくれないのに、それなのに、こうしたほうがいい、ああしたほうがいい!と途中で言ってくるんだもん!」と、、、。
娘は、共感されなかった、否定された!と感じたようです。

この話を聴き、改めて私自身が人の話を聴くということ、人の話に耳を傾けるということの姿勢を考えさせられました。
話を聴いていても、無関心と相手に感じさせてしまったり、敵や味方ではありませんが、否定のような伝え方や表現をしてしまうと、娘のように心を閉ざしてしまうかもしれません。
娘には、ばあの言葉の受け取り方に誤解があったため、きちんと説明をしましたが、受け取り方や捉え方は人それぞれです。

4月より新1年生も入学し、食堂の仕事を通じて、どんな学生の皆さんと出会えるのか?今から楽しみです。
何か学生さんから声をかけてくれた時に、共感し見守る姿勢で対応できるよう、相手の話に耳を傾け、食堂という場所が学生の心の拠り所となるように、努めていきたいと思います。
 
そのためにも、他人の話は勿論ですが、、自分自身の身体の声や心の声にも、繊細に気が付き感じ取れるよう、日々過ごしていきたいです。

食堂 松浦

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