今日の心がけ~職員のスピーチ~

表現者の意図

2022.02.09

 ノルウェイの画家、エドヴァード・ムンクの代表作『叫び』は、通称『ムンクの叫び』として、多くの人に知られています。
 この絵は、中央の人物が、口を大きく開けて叫んでいるように見えますが、ムンク自身が残した日記によると、「自然を貫く叫びに耐えられる耳を塞いでいる姿」を描いたものだということです。
 また、フランスの彫刻家、ロダンの『考える人』は、もともと彼の大作『地獄の門』の一部としてつくられたものです。
「門の上に座って、地獄の様相を眺めつつ思索に耽る詩人」として構想された作品で「考える」だけではなく、「見ている」姿でもあるようです。
 様々な芸術作品をどう観るかは、鑑賞者の主観に委ねられます。
1つの作品をじっくりと観たり、表現者の意図や制作の背景を知ることは、鑑賞眼を更に高め、完成を磨く機会となるでしょう。
 工夫して時間を作り、美術館や博物館に出かけて、名品に触れてみましょう。
 
今日の心がけ:芸術に親しみましょう

出展(『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より)

 『叫び』を最初映像で見たとき奇妙な色が渦巻いていると思いました。
『考える人』『地獄の門』は国立西洋美術館にありますが、この詩人はおそろしく感じることなくそこに座っていられたのかと思い、いつも妙に背筋が寒くなるような気持ちになります。
そのように思う人がいることに作者は、してやったりの気持ちかもしれませんが。

 芸術作品はその人の主観で、実に様々な見方ができます。私の場合は鑑賞の際、解説や説明を事前に見ないことにしています。
見聞きすると固定観念が生まれてしまい、自分の判断ができなくなるような気がしてならないからです。
同一の解釈も良いでしょうが、自分自身の感じ方を大切にしないと、いろいろな判断を他人にしてもらわないと不安だということになりますから。

 学生の進路先選びでは、親や友人、先生に判断を委ねる人がいます。
100%正しいかどうかは現場に長くいる人でもわからないと思います。
毎日いても毎日違うのが現場ですし、小さな変化の見逃しで失敗するとどうなるかの結果も様々です。

ゆえに学生にも芸術作品と同様に、いろいろな見方(見学やボランティア等)をしてもらいたいです。
そのためのアドバイスは行っていきますが、最終的に自分で判断をすることが最善の就職先を見つける道だと考えます。
以上

進路支援担当 奥貫

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