今日の心がけ~職員のスピーチ~

時宜によるべし

2021.11.24

本誌の最後の見開きには、「活力朝礼」の進行要領を掲載しています。
その中には、「挨拶練習」という記載があります。
詳細は割愛してありますが、多くの企業が、朝礼に「挨拶練習」を取り入れているようです。

練習する際には、「明るい表情」「明るい声」「正しい姿勢」などを確認する時間を設け、1日の良きスタートにつなげています。
そうした基本を身につける一方で、場に応じた作法もあります。

平安時代より礼儀作法を伝えてきた小笠原流の伝書には、「時宜によるべし」との文字があります。
これは「その時の状況・条件によって」という意味です。
例えば、緊迫した会議の最中に、明るい大きな声で挨拶をして入室すれば、怪訝な顔をされるでしょう。
「正しい姿勢」に過度な緊張を強いられる人がいるかもしれません。
「明るい表情」の挨拶が好ましくない場もあります。

職場人として基本の習得は大切です。
基本なくして応用は生まれないでしょう。
基本プラス、「時宜による」周囲への配慮で、良き人間関係は育まれます。

今日の心がけ◆周囲への配慮も心がけましょう
「職場の教養」(一般社団法人倫理研究所より)

「時宜」とは、聞きなれない言葉に感じました。
ここに、平安時代から礼儀作法を伝える小笠原流が紹介されていますが、元の意味を調べてみると、時という字は古代日本の権力者のことで、その意思や判断を示すのだそうです。

学生から相談を受け、真面目な雰囲気で話していても、別の学生が突然声を掛けてきて割り込んでくるケースがあります。
まさかこのタイミングで入ってくるかなと驚きますが、目の前の状況を問わず、自分が話したい一心での行動かと思います。

「挨拶練習」は“明るく元気にハキハキと”表現しますが、深刻な状況を理解した時などは、笑顔も自然と抑えられるものです。
葬儀の場で、笑いながら参列する人はいないでしょう。
自分の気持ちを優先するのではなく、周りへの共感を第一に意識したいと思います。

全体を見渡せる支配者は、その時の最善な判断ができるということ。
裏を返せば、周囲を見渡して配慮を心掛ける人は、より良い職場環境と人間関係を築くことができます。

係長(学生係) 中村 周

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