今日の心がけ~職員のスピーチ~

「フルートの調べ」

2021.11.19

「アルルの女」は、オペラ「カルメン」の作者として知られる、ジョルジュ・ビゼー作曲の組曲です。

もともとは、ドーデの戯曲を舞台化するに際し、ビゼーが音楽を付けたもので、アルルの女に恋をした豪農の息子の悲劇が描かれています。

Nさんは、学生時代、フルートの発表会で「アルルの女」を演奏することになりました。
しかし、何度練習してもうまくできずにいました。

発表会の当日も、やはり指が追いつかず、失敗をしてしまいました。
それでも最後まで続けたところ、「一生懸命さが良かった」「諦めずによく最後まで演奏した」と思わぬ評価をもらったのです。

Nさん自身、悔しさはあったものの、落ち込みはありませんでした。
むしろ、「やりきった」という清々しい達成感を感じたのです。

美しい旋律を聴くと、Nさんは今でも当時のことを思い出します。
そして、(たとえうまくいかなくても、最後までやり抜こう)と心を新にするのです。

 

  今日の心がけ:最後までやりぬきましょう。
  (『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より)

私も本文のNさんと同じような経験があります。
学生の時に所属していた吹奏楽部では、年1回のコンクールに向けてひたすら練習するという毎日でした。

最後のコンクールでは、私にとって失敗できないという大きなプレッシャーの中、ミスすることなく無事に演奏できたという達成感と毎日コツコツ練習してきたという充実感を味わうことができました。
今でもあの時の感情を思い出す度に何かエネルギーを感じています。

身体の中からこみ上げる緊張やワクワク・嬉しさが溢れる感じは、本学行事でもある表現発表会で思い出すきっかけになり、毎年元気をもらっています。

日頃の様子とは違った舞台上の学生たちの表情には、新しい発見や特別なパワーを受けた気持ちになり、感動します。
学生たちは、授業や他の時間の中で準備と練習を重ね本番に臨み、達成感と満足感を感じていると思います。

満足をするということは、何かを達成しなければ、感じることはないのだと思います。

例えば、仕事で考えるとしたら、長時間かけ仕事を続けてやっと終わった時には、きっと達成感を感じると思います。
しかし、仕事の場合は終わっただけでは意味がなく、その仕事が評価され結果を残すことができた時に、初めて満足感を感じることができると考えます。

難しい仕事や苦手な仕事は、自分にとって更に高みを目指す励みとなり、達成に向け努力し、やり遂げた暁には満足感を感じることができると改めて思いました。

 

実習指導担当 栗原
  
  

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