今日の心がけ~職員のスピーチ~
気づいた人から
2021.08.20
製造業を営むNさんは、経営者を対象にしたセミナーに参加しました。
年代も職種も異なるメンバーと、二泊三日の寝食を共にします。
セミナー中は、スリッパを揃えたり、洗面所を拭いたり、出した椅子をしまうなど、班ごとに後始末を徹底することになっています。
Nさんの班は、この後始末が苦手でした。
いつも何かを忘れてしまうのです。
指摘を受ける度に、Nさんは<誰が悪いんだ!>と心の中で責めていました。
その時、ふと気づいたことがありました。自社製品へのクレームがあった時も、心の中で、同じように社員を責めていたことを思い出したのです。
Nさんは「気づいた人が整えましょう」と班員に提案し、率先して後始末を行ないました。
個々ではなく、班全体で後始末に取り組んでいると、次第にまとまりがよくなり、チームワークが向上していったのです。
環境を整えることで心も揃うことを体感したNさんは、自社でも、気付いたらまず自分から後始末をするようにしています。
今日の心がけ◆まず自分から行ないましょう
「職場の教養」(一般社団法人倫理研究所より)
先日、仕事で困ったなと感じていた時、さりげなく片付けてくれた方がいました。
それは本当に嬉しいことです。
どの職場でも、ある程度の縦割りで部署があり、仕事を分担しています。
ただ、本学のように小さな組織では、横の連携やサポートが常に必要になります。
「この仕事は○○さんの仕事」だからと気づいていても動かないのではなく、要領を得ていれば即動き、分からなければ相談してから動いて、本来の担当者が「助かるなー」と感じられるようなフォローをできることが理想です。
状況への“気づき”や仕事の出来不出来は、多少なりとも人によって差があるものです。
中には、知らぬふりをして、言われた仕事を他人に預けてしまう人もいるかもしれません。
チームの中で、気づいた人が率先して、それぞれ動いて片付けることで、仕事を進める環境を整え、個々の意識を高めることができます。
頼まれた仕事はもちろん、自ら気づいたことがあれば、まずは進んで受け入れることから始めたいです。
その後、困難な内容であれば周りに相談し、滞ることがないように心掛けたいと思います。
係長(学生係) 中村 周