今日の心がけ~職員のスピーチ~
ラーメン店に通う理由
2021.07.09
Uさんはラーメンが大好きです。
特に「家系」と呼ばれる、太いストレート魎に豚骨醤油ベースのスープが好みで、お気に入りの店に足繁く通っています。
いつものようにその店でラーメンを頼み、無料サービスのライスと共に味わっていると、急に外気が吹きつけてきました。
出入り囗のドアを完全に閉めないまま、帰ってしまったお客様がいたようです。
〈仕方ないな〉と思いながら、Uさんは立ち上がろうとしました。
すると、それより早く店員が厨房から出てきて、ドアをサッと閉めたのです。
調理や後始末などを一人でこなしながらも、常に店内の状況に目を配っていることに感心したUさん。
「ご馳走様でした」と食器を下げると、「いつもありがとうございます。助かります」と爽やかな声と笑顔が返ってきました。
炭水化物の摂り過ぎに気をつけようと思いながらも、つい足を運んでしまうUさんですが、その理由は、ラーメンの味に加えて、店の雰囲気も味わいたいのかもしれない、と気づいたのでした。
今日の心がけ◆居心地の良い空間を作りましよう
「職場の教養」(一般社団法人倫理研究所より)
私は喫茶店が好きで、学生の頃は都心に住んでいたこともあり、喫茶店巡りをしていました。
今は、巡るほどではありませんが、外食する機会が多く、評判の良い店情報が入ると、すぐに行きたいと思ってしまいます。
普通の飲食店であれば、飲み食いしてすぐに帰りますが、喫茶店は、お茶をして席を立つのではなく、店員さんとの会話を楽しんだり、長居をして自分の時間をゆったりと過ごしたいと思わせるような、お店全体の雰囲気が重要です。
ラーメン通の知人によると、ただ美味いだけのラーメン屋ではなく、ちょっと小汚い店構えであることも必要な雰囲気のポイントだそうです。
お酒好きの方であれば、粋な居酒屋を求めることと同じなのかもしれません。
ここに登場する店員の目配りだけではなく、お客さんからの気遣いであっても構わないと思います。
そこに居る人たちが、気が付いたら自然と、そしてさり気なく動けること、これは仕事でも共通です。
和みが溢れる空間は、心を通わせる人たちを集め、そういった互いの思いを増幅させる効果があります。
係長(学生係) 中村 周