今日の心がけ~職員のスピーチ~
「自然からの贈り物」
2021.07.08
一般的に、1人が1日に使う水の量は、平均すると2百リットルにも及ぶそうです。
お風呂とトイレでおよそ6割が使われ、その他にも洗濯、炊事、洗顔などで使われます。
日本で蛇口をひねると、いつでもきれいな水が出てきます。
世界的に見ても降水量が多く、水が豊かな国の象徴ともいえるでしょう。
その一方で、自然災害によって断水や給水制限が実施されると、その時だけ水のありがたさを実感する、という面があるのも事実でしょう。
人は、単に「生きている」のではなく、自然に「生かされている」存在です。
地域によっては、雨量の多い季節を迎えていますが、〈雨は嫌い、憂鬱だ〉と思わずに、大自然の恵みである水に対して、感謝を向けていきたいものです。
◇今日の心がけ◇ 雨の日も明るく過ごしましょう
雨の日を憂鬱と感じる人が多いのは、現代人だからこそ感じる悩みだそうです。
先日観たあるテレビ番組では、このようなことを言っていました。
「約30万年前、人は狩りで獲物を捕まえ、木の実を採って食料を確保していました。
晴れの日に活動し雨の日は休息する、そんな生活です。」
雨の日に狩りに出ると獲物を捕まえることは難しいからでしょう。、
晴れの日も雨の日も関係なく活動する人は、疲労から病気や事故に遭遇すると考えられます。
結果的に天気に合わせて正しく行動を判断していた者が厳しい生存競争を生き残ることができました。
そんな遺伝情報を刷り込まれているのが私たちだそうです。
ところが、産業革命により時間や天候に関係なく働くことができる環境が整いました。
雨で体が休息モードになっている一方で、体や頭を働かせなくてはならない現実が現代人の憂鬱を引き起こしているとのことです。
憂鬱な気分の中で雨を大自然の恵みと感謝するまでには至らなくとも、蛇口をひねれば水が出るという環境は大変ありがたく感じます。
近年では大雨による災害も増えていますが、人の手が加わったがために引き起こされる災害も発生しています。
大切なのは自然と良いバランスを保つことだと改めて思いました。
教務係 寺田