今日の心がけ~職員のスピーチ~
苦手の克服
2021.06.22
Tさんは、仕事で毎日、車を運転しています。ある時、部署の先輩が同乗した際、車の運転が荒いこと、車内が散らかっていることを指摘されました。
「毎朝、朝礼で『物の整理は心の整理 感謝を込めて後始末』と斉唱しているだろう。
車の後始末だけでも取り組んでみたらどうだ」と言われたのです。
たしかにTさんは後始末が大の苦手でした。
机やロッカーに物が散乱し、車を使ったら、いつも使いっぱなしです。
先輩の注意を受けたことをきっかけに、〈車だけなら〉と、車内の後始末をするようになりました。
すると、いくつかの発見がありました。
〈後で片付けよう〉と思うと、結局やらないこと。
また、きちんと後始末をした車に乗り込むと、朝のスタートの気持ちが清々しいことなどです。
車を降りる時は、必ず後始末をすることが習慣になったTさん。
これまで肝心なところで破談していた商談も、少しずつ成立することが増えてきました。
車の運転も、以前より丁寧になったと評判です。
今日の心かげ◆身近なところの後始末をしましょう
(『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より)
「後始末」と思うとなんだか面倒で後回しにしてしまいます。
そして、結局やらないことも…
「後始末」とは何かを考えてみました。
①後始末は、次のための準備作業
②後始末は、自分だけでなく、他者のことを考えられるようになる
③後始末は、仕事の段取りができるようになる
④後始末は、準備よりも簡単にできる
なのではないかなと思います。
我が家では、靴を脱いだら、必ず揃えることを約束しています。
靴を揃えるというのは、「後始末」の行為であると同時に、出発の準備を整えることです。
靴を揃えるだけでなく、食器や洗濯物の片付けも子ども達にやらせるようにしています。
そうすることによって、次使う人、次に使う時の気持ちが分かるようになり、相手の気持ちが分かるようになると思います。
私自身心掛けていることは、仕事を終えて帰る時、机の上をきれいにして帰ること。
次の日に一番最初に仕事をする資料を手前に出して、次の日、取り組みやすいようにしておくようにしています。
常に「出船の精神」で取り組んでいきたいと思います。
実習指導係 林