今日の心がけ~職員のスピーチ~
記憶にない父の姿
2021.05.20
二代目社長のNさんは、ある研修会で「親を大切にせぬような子は、何一つ満足にはできない」という話を聞いて大きなショックを受けました。
Nさんは、創業者である父をどうしても受け入れられずにいました。仕事一筋の父とは思いでの一つもなく、感謝することさえできなかったのです。
後日、姉に聞いたところ、「お父さんはあなたとよく遊んでくれていたよ」との言葉に〈父は自分のことを大切にしてくれていたのだ〉と涙があふれ、父に対して感謝の気持ちを持てるようになったといいます。
その後、経営も徐々に上向きになり、〈もし研修で、あのような話を聞かなかったら、今の会社も、今の自分もないのではないか〉と述懐するNさんです。
◆今日の心がけ◆両親に思いを寄せましょう
(『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より)
今現在、父と二人の暮らしですが、特に会話が多いわけでも、一緒に出掛けたりするわけでもありませんが、仲が悪いということではありません。
十代、二十代の頃は、帰りが遅いとか、言葉遣いが悪いとか、怒られたり注意されたりするたびに、いちいち面倒くさいなと思い、ぶつかることも多かったです.
しかし、私が一度家を出てからは、ほど良い距離感ができたのか、ぶつかるということは殆どなくなりました。
父がどう感じているかは分かりませんが、私としては、家を出ていた時に「父は一人だけど大丈夫かな?」とか「具合悪い時に連絡できるかな?」という心配の気持ちがあったから、少し優しくなれたのかなと思います。
このお話では、研修会での一言がきっかけで、自分の中の両親の存在を改めて考えて気付く、良い機会になったということですが、。私にとっては、このお話を読んだことがそのきっかけになりました。
一緒に居ると鬱陶しくて、面倒臭くて、ぶつかることが多かった父ですが、私が具合が悪い時には何はさておき病院へ運んでくれたり、私が大変な事態の時には、心配をして駆けつけてくれたことなどを思い出します。
そんな折々に、娘として大切にしてもらっていたのだなと改めて思え、喧嘩をするのはやめようという気持ちにもなりました。
今、世界中で新型コロナウイルスによって、家族なのになかなか会うことができなかったり、家族なのに最期に立ち会えずお別れをしなければならない人が多くいると聞きます。
そんな今だからこそ、このお話をきっかけにして、両親だけではなく、家族や大切な人に思いを寄せたいと思いました。
庶務係 大澤