今日の心がけ~職員のスピーチ~

職人の「腕」

2021.04.16

Tさんの家の近くには、創業80年の畳店があります。
子供の頃、その店の前を通る時に、職人が何人も並んで畳を作っている姿を見ていました。

しかし、最近見かけるのは、70代の2代目店主と、後継ぎの息子の二人だけです。
畳の製作は、機械で作る部分が多くなってきたといいます。
それでも、2日に1回は、利き手に手当てをつけて、針と糸を操っている姿を目にします。

Tさんは、畳に向き合う二人の姿を見るたびに、仕事に取り組む気迫のようなものを感じました。
ある時、店主に「自分の手で作るより、機械で作るほうが楽ではありませんか?」と尋ねてみました。
すると店主は、こう言いました。
「機械はいつも同じように動いてくれるけれど、時に調子が悪くなったり、故障してしまう。
そんな時は、お客様に迷惑がかからないように手作業で対応する。
だから、腕が鈍らないように定期的にやっているんだよ。日々努力だよ」

「お客様に迷惑をかけないように」と「日々努力」という言葉に、職人の気概を感じて、Tさんは身が引き締りました。

今日の心がけ◆日々努力を重ねていきましょう
(『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より)

日本の職人さんが作ったものは、熟練した技術により、手作業で繊細な表現なため、長持ちし飽きることがありません。
それには「ものつくり」について毎日考え、信念を持って出来たものだけを世に送り出しているからではないかと思います。

時代は機械化、IT化が進み、私たちの仕事もパソコンで効率よく行うことが出来ます。
しかし停電や電波の調子が悪いと事態は一転し、一切の仕事がストップしてしまいます。
そんな時のために、アナログで仕事が出来るように考えておく努力が必要だと思いました。

効率化ばかりを追い求めず、これからは面倒なことにこそ目を向けて仕事に取り組んでいこうと思いました。

教務係 田口

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