今日の心がけ~職員のスピーチ~

ラストラン

2023.10.25

Aさんが休日の昼問、大きな荷物を持ってタクシーを利用した時のことです。
ドライバーから「こんにちは。どちらまで行きましょうか?」という、気持ちの良い第一声に迎えられ、「○○までお願いします」と答えました。

雑談を交わす中、「今日はこの車の最後でしてね。
明日からは新型車に乗り換えるんです」という、ドライバーの発言が気になったAさん。

「新しい車に換わるのは嬉しいことじゃないですか?」と尋ねたところ、
「実はこの車は五十万キロも走ってくれて、どんな時も一緒に過ごした友人です。
別れが名残惜しくて・・・」というドライバーの話を聞き、Aさんはハッとしました。
自分にも長く愛用し、共に苦労を乗り越えてきた物が身近にあったからです。

しかし、Aさんはこのドライバーとは違って、感謝の念を疎かにしていた気がしました。
降車時に「ありがとうございました」と声をかけられ、思わず「こちらこそありがとう、愛車とのラストランを楽しんでくださいね」と答えたAさんでした。

今日の心がけ◆身近な物への愛着を深めましょう
「職場の教養」(一般社団法人倫理研究所より)

私の以前の自家用車は、北海道から運んできて、愛用していました。
北国では雪道に強い、車高が高めの四輪駆動の軽自動車でした。
車には、それほど関心が強いわけではありませんが、長く乗り続けていると、自然と愛着が湧きます。
その車の廃車の際、業者に引き渡して積載車が見えなくなるまで眺めて、心の中でお礼を言っていたことを思い出しました。

国産の自動車は、いわゆるアメ車のような外国車と比べると、品質が非常に優れているため、日本では廃車になっても、他国で活躍できる需要は大いにあります。
国内でも部品が再利用されることが、多々あるでしょう。

ラストランとは、私物に限らず、仕事のラストラン、人生のラストラン、あらゆるものがあります。
仕事で関わってきたこと、自分が築き上げてきたもの、そういったことは残された者が引継ぎ、形を変えて繋いでいきます。
人生でも、家族や身内が、世代を変えて故人の思いを受け継いでいきます。

素晴らしい性能、優秀な実績は、例え人が変わっても、残り続けると思います。
愛着ある物に対して、お別れの時はいずれ来ます。
その時は、感謝の念をこめて、気持ちよく託していきたいと思います。

教務係・中村 周

そうですね。
車など日ごろから共にしているいろいろなモノに心があるように感じることがありますね。
このモノにも心があるように感じるほど時間を共にしているのでしょうね。

人だけでなく大切にしているのモノから言葉を聴くときもありますね。
その愛着のあるモノとの会話が成立しているかあら不思議なのです。
モノに対しても、このように感じrすのですから、人ならなおさらです。

自分の身近に居る人を一番に大切にし、感謝しなければならないのです。
しかし、身近に居る人にはアタリマエのことと感じて、感謝の気持ちを忘れてしまいがちです。
「亡くして知る親の恩」などが思い出されますね。

「すべてのモノに神が宿る」と考え、「八百万の神」を心に感じる我々はふとした時に感謝の気持ちが湧いてきます。
できればこのことをラストランで感じるのではなく、日ごろから感じ、感謝の気持ちで接していたいですね。
保育者を目指す学生には、人にもモノにも素直に「ありがとう」の気持ちで接していって欲しいです。

藤田

 

 

 

 

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