今日の心がけ~職員のスピーチ~

「よどみ」

2023.10.09

 「よどみ」とは、①水が流されないでたまっている事、②事がすらすらと進まない、という意味があります。

 自動車販売会社で車両の整備をしているKさんは、営業部へ異動となりました。
初めての業務であるため販売台数が伸びません。

 Kさんは異動が発表された時から、心の中にわだかまりがありました。
〈車の販売なんてできない。自分の性格には合わない。人とコミュニケーションを取るより、機械と向き合っていたい〉と、いつも思っていたのです。
 
以前、整備から営業へ配属された先輩がいたため、相談すると「営業が苦手だと思っていても、本気でやってみないとわからないものだよ。今の仕事にしっかり心を向けて、取り掛かってみなさい」とアドバイスされたのです。

 Kさんは心のわだかまりを捨て、誠心誠意仕事に取り組みました。
その後、整備の経験を活かし、アフターフォローまで提案できるセールスマンへと成長したのです。
心の風通しを良くしたことで、「よどみ」の状態から抜け出せたのでした。

今日の心がけ♦わだかまりを捨てましょう

誰でも自分の中で得意不得意があって嫌な事からは逃げたいと思います。

Kさんは営業への移動が告げられ不安に感じたと思います。
今回は先輩が背中を押してくれたことがキッカケで誠心誠意取り組むことができました。

何事にも自分には無理と決めつけないで全力で挑戦してみる気持ちが大事だと思いました。
結果、新しい自分を発見できるのです。
おぼえて損するスキルはないと思います。

食堂 竹島


よどみと聞いて鴨長明の次の一節が思い浮かびました。
「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。淀みに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし 世の中にある人とすみかと、またかくのごとし。」
「世の中のモノは、変わらないように見えても変らないものなどなく、すべては常に変化していて、やがて滅んでいく」ものだという考えです。

そうであるならば、ここにあるKさんのように変わることに臆病にあらず、変化の中に飛び込んでいくのが良い結果を生みだしますね。
世の中の全てが変化するものですから、変化を少しも恐れてはなりません。
同じ滅ぶならば、やれることを一所懸命に取り組んでこれ以上やることがないと行きついたところで滅びに至れば良いのです。

人が不満や不安を抱くのは現状を維持しようとする気持ちと未知への恐怖からです。
その結果、心に淀みが生じてくるのです。
淀みを無くすためには水や風などの耐えることのない流れ、つまり絶え間ない変化が重要です。

このKさんもこの変化を前向きに捉えることで誠心誠意新しい仕事に取り組むことができたいのです。
現代社会は人が耐えられる限界と思えるほどのスピードで変化をしています。
この変化のスピードを克服するためにも、自ら変化に積極的に取り組んでもらいたいですね。

藤田

 

 

 

 

 

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