今日の心がけ~職員のスピーチ~

「漢字を見直す」

2023.10.09

 Tさんは、幼少期の頃から卵かけご飯や玉子料理が大好きです。
ある時、Tさんは、〈「卵」と「玉子」はどう違うのだろうか〉と思いました。
 そこで色々調べてみました。

諸説ありますが、「卵」は調理前のそのままの状態を指し、調理した後は「玉子」と呼ばれるようです。
これに倣うと、「生たまご」は、「生卵」、「たまご焼き」は「玉子焼き」という表記になります。

 これを機にTさんは、漢字表記に興味を持つようになり、辞典などで調べるようになったのです。

 例えば、「しょうゆ」の漢字表記は「醬油」ですが、「醬」は少し難しいため、「正油」という代用表記が使われることもあると知りました。
 ある時は日本語を間違って使っていることにも気が付きました。
「的を射る」を「まとをえる」、「時期尚早」を「じきそうしょう」と発していたのです。

 昨今は、日本語が乱れていると指摘されています。
漢字の由来を調べたことをきっかけに、正しく、美しい言葉を使おうと決意したTさんでした。

今日の心がけ♦正しい言葉を遣いましょう


 私自身調べてみると、「一段落」を「ひとだんらく」、「出生率」を「しゅっせいりつ」、「押印」を「おしいん」、「汎用」を「ぼんよう」、「十匹」を「じゅっぴき」、「幕間」を「まくま」、「早急」を「そうきゅう」など、、、。
間違えだらけでした。
 また、漢字の読み書きだけではなく、意味も調べてみると間違っているものばかりでした。

 最近、、言葉遣いというと、学生の会話や食堂で発する言葉に違和感をおぼえます。

サイドメニューや食事を見て、「おいしそう」ではなく「うまそう」、友達の名前ではなく「おまえ」や「てめえ」と呼んだりするのを時折、耳にします。
ふざけ合っているのでしょうが、自分の娘でしたら、即注意すると思います。

 保育士さんを目指す学生さんたちですので、子供たちはすぐに真似をしますし、普段使っている言葉は、実習先などで自然と出てしまうかもしれません。
食堂の仕事を通じて、学生さんたちに正しい日本語を伝えていけたらと思います。

食堂 松浦

そうですね。
漢字の字源もたいへん興味深いですね。
私も調べるたびにこの漢字を創った人に感謝の気持ちでいっぱいになります。

指事文字・象形文字・形声文字・会意文字など「何故、こうなったのか」などと考えていると大いに楽しめますね。
多くの読むことが難しい漢字もいろいろと想像を巡らすと感じられるものがあります。
ひとつの漢字も読み方は異なることも多くて迷ってしまうことも楽しさの一つかもしれません。

正しい漢字と正しい意味、正しい読みが分かればますます漢字に惹きこまれます。
正しく読むことから正しく、美しく書く、話すことへと繋がっていきますね。
美しい言葉を発している人はその所作まで美しく見えるから不思議です。

マザーテレサの言葉に次のようなものがあります
「思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい、それはいつか人格になるから。
人格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。」

物事を考えるのは言葉(主に母国語)で考え、言葉を発した時から行動に移ります。
最終的にはその人の運命ともなるということです。
言葉の力はそれほどに大きなものです。

そのため言葉を大切にして発して欲しいのです。
敬語を交えた美しい日本語の表現ができる人は教養を感じさせます。
本学の学園訓の「気品」や「知性」と結びつくでしょう。

子どもは大人の行動すべてを真似ます。
周囲の大人がどのような人であるかが、子どもの一生を左右すると言っても過言ではありません。
保育者を目指す本学の学生にはこのことをキチンと理解して欲しいですね。

藤田

 

 

 

 

 

 

 

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