今日の心がけ~職員のスピーチ~
お客様の喜びの先にあるもの
2023.10.09
A氏がゴルフ場でキャディーのアルバイトをしていた時のことです。
キャディーの仕事は、お客様のラウンドをサポートし、お客様と直接かかわることが多いのが特徴です。
毎回ではないものの、楽しくプレイをしたお客様から、お礼としてチップがもらえることがあります。
余禄とはいえ、仕事への励みにつながるといいます。
お客様に満足してもらうには、お客様の立場になってどのようなサービスを提供するかがポイントになります。
そこでA氏は、各コースでプレイをしながら、お客様目線でサービスを考えたいと申し出たのです。
アルバイト先のゴルフ場では、A氏の申し出を了承しました。
そして、業務終了後、プレイヤーの立場を考えながら、コースを回れるようになったのです。
コースでプレイすることで、ゴルフの楽しさを知ると同時に、キャディーとしてのサービスの改善点も知ることができたのです。
その後、お客様の要求に瞬時に対応できるようになり、リピート客の獲得にもつながったのでした。
今日の心がけ:お客様へのサービスを追求しましょう
出展(『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より)
客目線という言葉に注目しました。
本学ならば、学生・高校生・親・来学者といった各目線が挙げられます。
いわゆる本学に所属していない方々が何を見ているのかということだと思います。
例えば、本学でのイベントの際、そこにいらした来学者目線ということならば、「挨拶ができる、よく気がつく」という人間性の面からや、緑が多く広くてきれいという施設的な目線、全額一丸となっておもてなしをしたことによる大きな意味での協調性、在職の卒業生が本学を卒業して良かったと言っていることへの興味や関心・・・といったことが挙げられるのでしょう。
気を付けなければならないのは、来客のニーズをつかまないと、所属している人間がどんなに良いことをしていても効果がいまいち上がらないことです。
部外者が気にする、社内にいる人が見落としがちになるものとしては、第一番に天井付近にあるクモの巣や汚れ、白く積もった埃、窓ガラスについている指紋といった小さいところだそうです。
本学ではシルバーの皆様がよく気がついて掃除していただいていますが、私も一つ一つに注意してお客様を迎えたいと思いました。
以上
進路支援担当 奥貫
そうですね。
このアルバイトキャディーのAさんは一挙両得を実現させたのですね。
ゴルフの腕前も上がったかもしれませんね。
サービスとホスピタリティがよく言われますね。
このキャディーAさんはホスピタリティの精神から申し出をしましたが、サービス行為としてのチップも得ることができました。
さらに、無料(たぶん)でゴルフを楽しむこともできたのです。
「情けは人の為ならず」とあるように、他者への好意は必ず自らに返ってくるのですね。
他人に好意で接することことは、自分自身の心も温かくしてくれるものです。
相手のためを思ってする行為は、自分にもそうして欲しいとの気持ちがあるので自ずと幸せを感じるのでしょう。
簡単なことから言えば、まず、元気で明るい挨拶です。
相手の眼を見て、微笑んで、明るい声で挨拶すれば、相手も心地よいし、自らも心地良くなります。
本学ではこの笑顔の挨拶が学生と教職員、来学者の方々とも行きかっています。
保育者を目指す学生にとってはこのホスピタリティ精神はたいへん重要なものとなります。
常に子どもたちのために、何ができるか、どうすればよいかを考えて保育にあたることが求められますから。
そのためにもサポートする教職員が学生に対してこのホスピタリティ精神で接していくことが重要ですね。
藤田