今日の心がけ~職員のスピーチ~
人生の指針
2023.10.07
M氏は、取引先の経営者であるK子さんから次のような話を聞きました。
K子さんは、小さい頃から父親が好きではありませんでした。
中学生のとき、母親に「お父さんなんか大嫌い。話したくない」と言ってしまいました。
すると母親は、「お父さんだっていいところが一杯あるんだよ。悪いところよりも良いところを見ていけば、誰にでも優しくできるものよ」と穏やかに答えたそうです。
そのように答えてくれた母親は、現在は亡くなっていますが、K子さんは、その言葉に母の人生観のようなものを感じたといいます。
今も母の言葉を生きる指針にしているそうです。
この話を聞き終えたM氏は、自身が人生観といえるようなものを持っていないこと、子供たちに何一つ大切な指針を伝えてこなかったことを反省しました。
M氏は、「どんな困難に出会っても、明るく生きていく」を、これからの人生の指針にすると決めました。
いつかはそれを子供たちにも伝えたいと思ったのです。
今日の心がけ◆生きる指針をもちましょう
(『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より)
人それぞれに自分が大切にしたい考え方や人生の指針となるような言葉があると思います。
私の場合、「努力に勝るものはなし」です。
何をするにも努力をしている人には、かないません。
頭がよくて、勉強をしなくてもいい点を取る人はいます。
しかし、努力をした人には勝てません。
努力が大切ということは、子ども達にも伝えています。
もう一つは、「やらないで後悔するより、やって後悔した方がいい」です。
何かを挑戦する時に力をもらっている言葉です。
自分が満足できる「自分の人生」を生きるためには、自分の中にその指針を持つことが何よりも大切だと思います。
私も子ども達に指針を伝えていけたらと思います。
実習指導係 林
「人生の指針」を持つことの大切さはそのとおりですね。
ここにある「行動せずに後悔するより、行動して後悔する方が賢明である」とのマキャヴェリの名言も好きです。
このように自分の生き方を左右する言葉はほんとうに大切です。
これら言葉はそれを受ける人によってその解釈や受け止め方は異なります。
それは個々人の経験の度合いによって異なるものだからかもしれません。
このような追体験をどれだけ吸収できるかで人間的成長にも大きな違いが生れます。
そのために成長する人は本を多く読んだり、他人の話など追体験の機会を多く持っています。
なぜ、人には口が一つで目が二つ、耳も二つあるのだろうかの答えもここにあるかもしれませんね。
本を読んだり、人の話を聞くなどの追体験で自分自身ではできない多くの経験をすることができます。
特に幼児教育に携わる本学の学生には読書などから「人生の指針」となるものに出会えるようにしてもらいたいですね。
読書に限らず、授業の中でも先生方の講義の中でも多くの言葉を見つけることができます。
最後に「良い人生だった」と言えるように、なにか「人生の指針」が見つかれば良いですね。
藤田