今日の心がけ~職員のスピーチ~

こんなはずでは

2023.10.05

「こんなはずではなかった。こんなはずじゃ・・・」と、悔やんだ経験は誰にでもあるでしょう。
「思わぬ渋滞に巻き込まれて、商談に遅れた」
「何度も目を通した書類に、肝心の用件が抜けていた」
「手慣れたっ作業中に思わぬ怪我をしてしまった」
などの失敗談は、身近で良く見聞きすることです。

「こんなはず」の「はず(筈)」とは、矢の端にある、弓の弦を当てるところです。
この「筈」が、弦にぴたりと合ってこそ、矢が使えます。

「筈」が合っていないまま弓を引けば、きちんと矢は飛びません。
「筈」の合わない弓のように、準備万端に整えたつもりでも、その確認が十分になされないまま仕事を進めれば、予期せぬ悪い結果生じることもあるでしょう。
仕事のみならず、十分ではない確認や「こうなるはず」との思い込みは危険なことです。
後に、取り返しのつかない事態を招くことにもなりかねません。

整えるべき手筈に抜かりがないよう、緊張感を持って仕事に臨みましょう。

◆手筈を整え確認は慎重に進めましょう
(『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より)

以前勤めていた職場に入社して間もない頃、先輩や上司から、確認は何度しても足りないと言われたことがあります。
それは、お金関係のことでもあり、部品のことでもありました。

自分で何度も計算し、品名等を見直したとしても、間違っていることがあります。
自分で作成している伝票や計算書なら、合っている前提で確認をしているからなのか、間違いに気付けないことが多いように感じます。

逆に、他人が作成した書類や物、入力した伝票などは、よく間違いに気付けるのは、自分が知らない過程で出来てきたものだから、小さなことでも気になるし、信用できる材料が無いから疑えるのかもしれません。
他人を信じないとか、疑うことが良いことではありませんが、仕事においては、そのようなことを前提で物事を見ることで、公平で慎重になれるのだと思います。

ですが、他人にばかり厳しいのではなく、自分が行なった作業にこそ責任があるので、誰かに指摘されて「こんなはずじゃ」と思う前に、まず自分自身を他人からの目で見て疑って、間違いに気付くようにしなければいけないと改めて感じました。
書類も物も、自分だけで完結することは少ないと思いますので、次に渡した相手に対して、「こんなはずではなかった」と言い訳や謝罪をすることになれば相手にも迷惑になり、自分も自分に対しても嫌気がさすことになりますので、これからも「念には念を!」の気持ちで業務に取り組もうと思いました。

庶務係 大澤

そうですね。
「こんなはずではなかった」とはつい口に出してしまうことが多いですね。
綿密に準備をしていたツモリでも、思い通りに物事が進まないことが多々あります。

もっともすべてが思い通り、予定したとおりに進めば、人生は平坦ではあるが、面白みのないものとなるでしょうから。
「暑い日が続くから、秋の涼しさが嬉しい」と感じるように、幸せでない時があるから「しあわせ」を感じることができます。
仕事でも同じことで、うまく進まない時があるから、順調に進んだ時に喜びを感じることができるのです。

確かに、仕事で間違いがあってはなりません。
しかし、物事は何か行動を起こせば何らかのミスは生じてくるのが当たり前のことです。
このように間違いが起こるに違いないと考えるところから、人は間違いのない仕事をしたいと努力するのです。

間違いがあることを前提に仕事に取り組むことで、大きな間違いも未然に防ぐことができるでしょう。
準備とはその間違いをどれだけ想定し、対応できるかにつきます。
想定できればできるほど、その想定対策が確実なものであればあるほど、失敗も防ぐことができます。

保育者を目指す本学の学生は人の命と人生を預かるというたいへんですが素晴らしい仕事に就きます。
そこでは「こんなはずでは」といった間違いを防がなければなりません。
そのためにも大学や実習先でいろいろなことを学び、想定する力と対策を考える力を身につけて欲しいものです。

藤田

 

 

 

 

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