今日の心がけ~職員のスピーチ~

家族の歴史

2023.10.05

スマートフォンのカメラ機能を用いて、写真を日常的に撮る人も多いでしよう。
手軽に簡単に、写真に収める機会が増えているようです。

Nさんも家族の写真をよく撮影します。
しかし、スマートフォンやパソコンの中にも、整理できていない写真が溜まっていく一方でした。

ある日、時間をつくって写真を整理することにしました。
一枚一枚見ていると、撮影時の思い出が蘇えります。
Nさんは自身が家族を支えてきたと思っていましたが、苦しい時に家族皆が自分を励ましてくれたことを思い出したのです。
それを忘れて、感謝の気持ちを伝えず、何かをしてもらうことが当たり前になっていたことを反省したのでした。

人は自分本位になると、視野が狭くなりがちです。
広い視野を持って、全体を見回してみると、自身が周囲から支えられて生きてきたことがわかるはずです。
写真の整理をきっかけに、支えてくれる家族皆に対して、感謝の気持ちを言葉や行動で示し、家族の歴史に新たなページを刻もうと誓ったNさんでした。

今日の心がけ◆周囲の支えに感謝しましょう
「職場の教養」(一般社団法人倫理研究所より)

昨年、ガラ携からスマホに切り替えたばかりで、高性能なカメラ機能をこなし切れていない私ですが、親の写真は、以前からよく撮っています。

先のことを考えて、両親ともに元気であった頃から、旅行はもちろん、日常の写真も残していました。
これまで撮影して溜めていたアルバムを、記憶がおぼろげになってきた最近の母に見せると、楽しそうに思い出してくれています。

写真セラピーという言葉があるように、人は、言葉よりも二次元媒体などの方が、印象が伝わりやすく、これを画像優位性効果というそうです。
写真は、撮る側にとっても自信や意欲の向上につながるようです。

若い頃、よく職場を変えていたので、親に心配させてしまったかなと振り返りながら、昔の写真を一緒に眺めて楽しんでいます。
仕事で写真を撮る機会もありますが、記録だけではなく、見る人の記憶にも残ってくれたらなと、ふと感じました。

教務係・中村 周

 

そうですね。
写真は想い出の玉手箱ですからね。
特に印画紙に焼いて、アルバムに整理したものは時の流れとともに、見る人はその時代に引き戻されますね。

一枚一枚の写真に写るその時代のことが風景や出来事などがともに浮かんできますね。
そのアルバムに貼られている写真の流れで、その折のことが物語として浮かんできます。
一人で見ていてもこのようになるのですから、家族で一緒に見ると1冊の本ができ上りそうですね。

今、アーカイブとよく言われますが、写真はまさに貴重な保存しなければならない財産ですね。
「アーカイブ」とは「頻繁には使用しないけど長期保存したい」データをひとつにして保存しておくことだそうです。
今はすべてがカラー写真となっていますが、セピア色になった祖父母の写真やアルバムはまた違った趣があります。

現在はカメラではなく、スマートフォンでいつでも、何でも、簡単に、何枚でも撮影して、いらないモノを捨ててしまいます。
このデジタル写真機が出る前はカメラの前にかしこまってシャッターを切ったもので、写真を捨てることは特別の意味を持っていました。
そんな時代、写真屋さんにフィルムを出して印画紙に映された写真を手に取るまでの待ち遠しさとドキドキ感は忘れられないものでした。

写真はその折々の楽しい時間を写したものですから、見るたびに人を幸せな気持ちにさせてくれます。
悲しい時、寂しい時、落ち込んだ時に、このアルバムを広げることで、心が癒されます。
人は歳をとりますが、写真はいつまでもその時代に引き戻してくれますから。

アルバムを見ながら、これまで両親や家族、周囲の人に囲まれて生きてきたことに感謝の気持ちを持つことで幸せになれます。
また、人に感謝することで、人や周囲のモノに優しくもなれます。
保育者を目指す本学の学生も自身のアルバムを作って、時にはめくって過ごす時間を持って欲しいものです。

藤田

 

 

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