今日の心がけ~職員のスピーチ~
相棒としての腕時計
2023.09.11
私たちは生活用品をはじめ、家具やインテリア、仕事で使う道具など多くの物に支えられて生活を営んでいます。
その中には特にお気に入りの物や思い出の品などもあるでしょう。
Hさんは、社会人になってから毎日身につけている腕時計があります。
10年以上愛用しているためデザインは古いのですが、思い入れは色褪せません。
ある朝、腕時計をつけてみると、秒針が止まっていることに気がつきました。
電池交換は最近したため、電池切れではないようです。
修理に出して、予備の腕時計をつけて過ごしてみたものの、なぜか落ち着かないのです。
数日後、修理から戻ってきた腕時計をはめると、シックリときて安堵しました。
改めて眺めてみると傷もありますが、自分と共に歴史を刻んできたという思いから感謝が深まり<これからも大切に使おう>と思ったのでした。
多くの物の支えがあって日々の生活を送ることができます。
あることが当たり前と思って、忘れてしまいがちな物への感謝の気持ちを持ち続けていきたいものです。
今日の心がけ:愛情を持って大切に使いましょう
出展(『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より)
どなたにも愛用の物、一品はあると思います。
私にも30数年使い続けていた腕時計があります。
オーバーホールを何度もし直しながら使っていましたが、コロナ前にメーカーから「部品在庫が完全に無くなった」と時計屋を通じて連絡があり栄光の歴史に幕を閉じました。
常に左手首の定位置にあり一緒に出かけていたので、今はその後継機を探すのに大変苦労しています。
次に私の左手首に巻かれるのはどこのメーカーの物になるのでしょうか、楽しみです。
さて、ぞんざいに扱うと短く、愛すると長くは物も生き物も同じなのでしょう。
野生の犬猫より飼われているそれの方が長生きです。
愛されると幸福度が増し、ストレスを感じることなく大往生ができるようです。
愛を持って大切に○○を(使う・扱う・接する・・・)を行えば、不毛な戦争や排他的な話は無くなっていくのではと思います。
以上
進路支援担当 奥貫
そうですね。
「モノを大切に」といった言葉は消え去りつつありますね。
「壊れれば買い替えればよい」「ダメなモノは捨てればよい」などとアタリマエのように口にします。
つい数十年前までは「壊れたら直して」「破れたらツギを当てて」「モノは大切に」と言われていたにも関わらずです。
その当時は人でも物でも大切にして長い間を共にするといった考えがアタリマエでした。
この考え方は自然とともに活きる感謝に基づいた生き方だったように思われます。
それが大量生産・大量消費の中、物も人も粗末に扱う世の中になってきています。
文明の発展とはいったいどのようなことなのかに疑問もわいてきますね。
確かに便利にはなったけれど・・・それで?・・・それが?・・・どうした?との疑問です。
永く使用されることと共に捨てられることなくモノが循環していけばどうでしょう。
江戸時代のリユース・リサイクルのような循環型社会が新しい形で生まれるとよいです。
環境の3R は Reduce(リデュース)、Reuse(リユース)、Recycle(リサイクル)です。
現代はこのような考えと文化が若者を中心として拡がってきていることは好ましいことです。
今一度、マータイさんが世界共通語にした「MOTTAINAI」を思い出しながらモノや人を大切にしたいですね。
保育者を目指す本学の学生はこの精神を大切にして欲しいと思います。
藤田