今日の心がけ~職員のスピーチ~
「彼岸花」
2023.08.30
「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉があります。
夏の暑さも冬の寒さも、春秋の彼岸を境に次第に薄れていき、過ごしやすくなるという意味です。
秋のお彼岸頃に全国の田んぼの畦道や、墓地周辺などで咲き誇るのが彼岸花です。
曼珠沙華ともいわれ、真っ赤な特徴的な花弁が秋の風物詩になっているのではないでしょうか。
この彼岸花は中国が原産地です。
タンポポのように種が飛び自生したのではなく、球根を人の手で分けていき、北海道から沖縄まで分布したといわれています。
彼岸花は「まず花が咲き、あとから葉っぱが伸びる」という、通常の草花とは逆の生態を持っています。
球根のため、毎年決まった場所に花を咲かせます。
また、真っ赤な花がとても印象深いため、記憶に残りやすいようです。
私たちの先祖が、子孫を絶やさないようにと、何代にもわたって株分けをしてくれたのかもしれません。
いつの時代においても、どのような組織においても、先人の苦労というものは想像以上です。
会社においても、先日40周年のイベントをおえ、多くの先人、先輩社員など職員の方の努力と熱意のもと、ここまでこれたことに感謝をし、日々仕事に取り組まなければと改めて思いました。
時代が変わる中、私たちのライフスタイルやビジネススタイルも変わってきています。
職場でも、今まで受け継がれてきたものをベースとし、新しいことを考えて、食堂という場が、より学生さんの憩いの場になるよう努めていきたいと思います。
食堂 松浦
そうですね。
秋には収穫の喜びと暖かさが遠ざかる寂しさを同時に感じる不思議な季節ですね。
その中でこのヒガンバナの赤い色は特別な感情を抱かせます。
幼い頃はこの花に近づいてはいけない怖ろしい花だと言われていました。
咲いている場所も墓地など人気のない田んぼのあぜ道などでしたから。
この寂しい田んぼあぜ道を赤や金色の布で飾られた祭神輿が鐘と太鼓を演奏しながら担がれていくのが印象的でした。
しかし、同時に美味しいものをたくさん食べることができる嬉しい季節でもありました。
世界中のどの地域でも色とりどりの飾りつけをして収穫のお祭りをしています。
これもこのような神への感謝と農民の喜びで、文化や社会を次の世代へ継承していこうとするものでしょうね。
保育者を目指す本学の学生は人を育て、次代へ繋ぐというまさにこのサポート役となるのです。
その意味でも伝承文化である行事をその意味や発祥を理解し、大切にしていって欲しいですね。
本学で行ういろいろな季節のイベントはこのような意味も持っているのです。
藤田