今日の心がけ~職員のスピーチ~
「十三夜」
2023.08.30
本日は、十三夜です。
十三夜は、中秋の名月と言われる旧暦八月十五日の十五夜に対して、「後の月」とも呼ばれます。
十五夜は、中国から伝わった風習です。
満月であり、一年で最も明るい月を愛でる日です。
また、里芋を供えるので、芋名月ともいわれます。
十三夜は、醍醐天皇の月の宴に始まるとも、宇多法皇がこの夜の月を無双と賞したのにもよるともいわれ、日本固有のようです。
満月の二日前の、少し欠けた月を楽しみます。栗や豆を供える事から栗名月・豆名月とも称されます。
十五夜にも十三夜にもそれぞれの良さがあり、味わいがあり、楽しみ方があります。
人間関係や仕事も同じなのかもしれません。
私たちは、似たような立場や物があると比べてしまい、「良し悪し」または、「正しい、正しくない」と思ってしまうものです。
お月見の宴のように、まずは良い所に目を向け喜ぶときに、人間関係や職場は和み、的確な判断ができるのではないでしょうか。
自分の物差しで人の事を判断し、都合がいい時には自分と似たような立場に共感し、都合が悪くなれば自分と似たような立場があると比べ、批判とする。
誰かに共感してほしくて、いつも起こってもないない未来に不安を抱いたり、おこってしまった過去に、いつまでも囚われたりしてしまうのが、人間だと感じます。
純真の学生の皆さんも、日々の生活の中でのお友達や先生との関り、また実習先などでの初めて接する方との関りなど、二年間の学校生活の中で、多くの事を学び成長していってほしいと願っています。
学食の仕事を通じ、より多くの学生と少しでも関りを持てるよう、食堂スタッフも仲良く仕事に取り組んでいこうと思います。
食堂 松浦
そうですね。
月と聞けば多くの月についての多くの和歌が詠まれていますね。
その中で、一番初めに覚えたものの一つに「月々に 月見る月は多けれど 月見る月は この月の月」があります。
十五夜の月が芋名月と呼ばれ、十三夜は栗名月と呼ばれるようです。
秋の味覚が美味しく感じられそうな名前ですね。
十四夜もは小望月と呼ばれ満月の前夜を意味しています。
昔の日本人は満月より十三夜や十六夜等少し欠けた月(未完成)を好んだそうです。
西洋人とは異なった控えめな日本人が浮かんできますね。
やや欠点を持った(未完成)ものへの思いや美しさを感じる心を持っていたのですね。
このような呼び名をつけることは素晴らしいですね。
私にとっては十六夜(いざよい)が好きな響きです。
このようなものの見方で人に接することができれば、人間関係もスムーズなものになると思います。
月の満ち欠けと同じように人もさまざまで、多様性があることを認識して生活していきたいですね。
ちなみに今夜(2023年8月31日)はスーパームーンになる特別な満月だとのことです( ウェザーニュース 星空Ch.)。
藤田