今日の心がけ~職員のスピーチ~

規律を貫く

2023.08.22

「泣いて馬謖を斬る」という故事成語があります。
これは、「私情を捨てて規律を通す」という意味です。

 中国の三国時代、蜀の軍師である諸葛孔明は、いずれは自身の後継者にと、若くして才能あふれる馬謖のことを大変期待していました。
 覇権を競う魏との戦いを控え、公明は馬謖を軍の中枢に抜擢しました。

 ところが、馬謖が軍律に背いたため、自軍は大敗の憂き目にあいました。
 戦いに敗れ戻ってくる将兵を見て、孔明は私情を捨て、軍律を守らなかった馬謖に涙しながら厳罰を言い渡したのでした。

 その顛末を伝え聞いた将兵たちは、孔明の毅然とした態度に尊敬の念を感じるとともに、誰もが軍律を守ることの大切さを肝に銘じたのでした。
 日常生活を送る上では、様々なルールが存在します。

 まずは、集団生活の要である家庭や職場において、ルールや約束事をしっかり守ることが大切です。
 規律や秩序を保ち、毅然とした調和のある職場を作り上げましょう。

今日の心がけ◇約束はしっかりと守りましょう
(『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より)

社会は様々なルールのもとに成り立っていると思います。

例えば交通ルールです。
この決まりごとがないとしたら、交差点は混乱し事故が多発するでしょう。
 
また学校や会社のように、組織や集団の中では、特に秩序を保つことが大切です。
しかしどこの集団にも一定数ルールを守れない人は存在します。
根拠のないマイルールを主張する人も少なくありません。

就業時間を気にせず外出する社員。
期限が守られずに提出された書類。
納期を過ぎても放置された荷物。

このような事態が蔓延してしまったらその会社はすぐに立ち行かなくなるでしょう。
社会では相手との約束を守ることで信頼関係が築けるものだと考えます。

寺田

そうですね。
「泣いて馬謖を斬る」は組織を維持するためによく耳にする言葉ですね。
「用兵の道は、心を攻めることを上策とし、城を攻めることを下策とする。」と進言したのも馬謖です。
つまり、信頼関係を気づくことが重要であると言ったのがこの馬謖だったのです。

人と人との信頼関係、組織内での信頼関係は、上司と部下、同僚との関係に留まらず社会生活を送るうえで最も重要なことです。
信頼した部下、同僚の命令違反や規則違反、失敗などをどこまで許せるかは、その状況下における当事者の考えによります。
そのことが組織全体に将来にわたり悪影響を及ぼすと考えた場合には、厳しい判断を下さなければなりません。

このように信頼関係は良好な人間関係維持には非常に重要なことと言えるでしょう。
信頼関係にははっきり表現できない感情的な面での関係と知識や技術など能力面での関係がありますね。
いずれも「期待」がキーワードで、信頼関係を保つには「期待」に対して「確実に応える」ことが重要です。

全ての人が経験していることですが相手の「期待」に確実に自分が「応えて」いけば両者の信頼関係はより深まります。
終業規則や交通法規など法的なルールからマナーやエチケットなどの文化的な面まで「守る(期待に応える)」ことが重要です。
我々教職員も業務遂行にあたっても対人関係においても、信頼関係の上に成り立っていることを忘れてはなりませんね。

藤田

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