今日の心がけ~職員のスピーチ~
見直す
2023.08.21
Kさんは大学を卒業後、地元の出版社に就職し、地域の情報誌制作の仕事をしています。
入社後しばらくは、先輩について、補佐的な仕事をしていました。
ある日、Kさんが情報誌の一コーナーを担当することになりました。
編集長からの「締め切り厳守!」の声にプレッシャーを感じつつも、自分の書いた文章が誌面に載るうれしさで、締め切り日の前日に原稿を提出できたのです。
編集長から「原稿はプリントアウトして見直したか?」と聞かれたKさん。
パソコンの画面で見直しただけだったため、「していません」と答えました。
しばらくすると、赤ペンで真っ赤に添削された原稿を返されて、「今後は、プリントアウトをして見直しなさい」と言われました。
内容には自信のあった原稿でしたが、<こんなに誤字や脱字が多くては、読者に内容が伝わらない>と、反省しきりでした。
推敲することの大切さを学んだKさん。
その後は、原稿はもちろん、企画書や議事録などすべての文章の見直しを徹底して、着実な仕事を心がけています。
今日の心がけ◆しっかり確認をしましょう
「職場の教養」(一般社団法人倫理研究所より)
これを読んで、学生の頃を思い出しました。
当時、サークル活動で文芸部に所属し、初めて小説のようなものを書いたことがあります。
自分の中では「これぞ力作」という気分で完成させたものの、合評会という場で、先輩たちから厳しく指導され、随分と落ち込みました。
新卒で事務職員として就職した職場では、上司に官僚出身で事務のプロフェッショナルな方がいて「事務文書にはルールがあり、それを積み重ねて鍛錬していくものだ」と、学生の頃とは違う厳しさを感じましたが、とても勉強になりました。
事務要領などのマニュアルを読み込んで、自分の中では理解したつもりでいても、同僚に見てもらうと、気付かないミスや理解不足が意外とあるものです。
何となく確認してOKを出されるより、細かい箇所までチェックしてもらえることは非常にありがたく、なぜか若い頃よりも、今の方が素直に受け入れられます。
事務職員は、その名のとおり、事務に長けていなければなりません。
決して自分だけで満足するのではなく、何事も確認を重ねて進めたいと思います。
教務係・中村 周
そのとおりですね。
文字や表現の誤りなども自分ではつい見過ごしてしまうところも、他人の目を通すとキャッチしてもらえますね。
「岡目八目」や「意見と餅はつくほど練れる」とよく聞きますね。
「親の意見とナスビノ花は千に一つのムダがない」と高校時代にファイアーストームで唄っていました。
「親を他人」に置き換えても同じことが、あるいはそれ以上のことが言えると思います。
決して「馬耳東風」にならないようにしないといけませんね。
物事を「習う」ことは「倣う」ことであり、基本的なことを模倣することから始まります。
どのようなものを習うにしてもまずは基本から、全ては基礎の上に成り立っています。
ビジネス文書を作成するのも基本的なルールがあり、それに則って作成していくことが大切です。
その基本を学んだり、アドバイスを受けるためにも他人の力が必要となってきます。
その折に良い他人が傍にいてくれることで人は育っていきます。
さまざまな環境の中でも人的環境が最も重要だということです。
成長する人はその他人からのアドバイスから自身への積極的振り返りができるのです。
そこには素直さと変化をすることに対する勇気と行動がなければなりません。
この変化は文章作成の上達に留まるものではありません。
傍にいてアドバイスをするメンターの重要性は、全ての物事に共通して言えることです。
本学の学生が信頼される保育者となるためにも、我々教職員が良いメンターとならなければなりませんね。
そのためにも我々自身が素直に他人のアドバイスに積極的に耳を傾ける姿勢で確実な業務遂行に取り組みましょうね。
藤田