今日の心がけ~職員のスピーチ~
後始末
2023.07.17
Iさんの家が漏水し、水道工事業者に修繕を依頼した時のことです。
業者はまず、漏水箇所を確認し、修繕の方法をわかりやすく説明してくれました。
その後、スピーディーに修繕していきました。
Iさんは、その対応の良さに感心したのです。
Iさんが、何より心を打たれたことが後始末です。
作業中に出たごみや休憩時間に差し入れた茶菓子などの後始末もきれいなものでした。
また、数日後に業者から電話があり、工事代金の入金があったことのお礼を告げられました。
修理後、不具合が起きていないかとの問い合わせも十分すぎるほどていねいでした。
Iさんは今後また、漏水のトラブルがあったとしたならば、この業者を指名し、友人や近所の人たちにも薦めようと思いました。
後始末は、次の仕事への第一歩です。
仕事に真心を込めて、お客様の立場に立って、後始末を行いたいものです。
今日の心がけ◆後始末を大切にしましょう
(『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より)
業務を確実に行うことには意識が向きますが、実施ができたところで気持ちが一旦落ち着いてしまうことがあります。
しかし、後始末も重要だと改めて感じました。
準備したものやごみの片づけなどは当たり前の後片付けです。
しかし、これまでの書類を整理して保存すべき書類はきちんと整える、振り返りを行い改善点を挙げて次に活かすように準備するといったことが大切な後始末だと思います。
また、普段でも学生や非常勤の先生、大きな行事では外部の方とも関わっていきます。
その人達に対して、事後のフォローやお礼など、後片付けの部分まで丁寧に対応できるとよいと思いました。
このような姿勢は周りの人にも伝わり、良い印象をもっていただいたり、次の仕事にも繋がると思います。
また、後片付けまで十分にできてこそ、本当に終わったと言えるのだと思いますので、今後も気をつけていきたいと思いました。
教務係 相馬
そうですね。
日本海軍には次のような言葉あります。
「出船の精神」や「スマートで、目先が利いて、几帳面、負けじ魂、これぞ船乗り」です。
船を係留するときにはすぐに出帆できるように舳先を海側に向けてということです。
つまり、後始末は次の工程がスムーズに進むことができるようにしておくことを意味します。
「目先が利いて」や「几帳面」も同じに他人に迷惑をかけることなく、次を見通した行動をとるということですね。
この水道工事業者の対応はまさにフォローアップも含めてキチンとこの後始末ができていますね。
この業者は出された茶菓子の「後片付け」もきちんとできて、入金のお礼から修理後の不都合の対応までの「後始末」がキチンとできています。
「始末」は「物事の始めと終わり」ですから、この業者は最初から最後まで相手の立場に立った行動ができていたということです。
多くの人は最初は良くても最後のフォローを忘れてしまいます。
最後におこなうフォローとは次の展開のスタートですから、重要です。
保育者を目指す本学の学生が下校する時の元気な声での「また、明日ね」の挨拶は、明日の順調なスタートを感じさせてくれます。
藤田