今日の心がけ~職員のスピーチ~

同じ釜の飯

2023.07.17

一緒に生活を共にして、苦労や喜びを分かち合った、親しい仲間であるという意味として「同じ釜の飯を食う」という言葉があります。
皆さんは、夫婦や家族で、食事をしながら、話題を共有して信頼感を築けているでしょうか。

近年では家族であっても、様々な家庭の事情により共に食事をする機会が減る傾向にあるようです。
そして、一人で食事をする「孤食」や、同じ食卓に集まっていても、家族がそれぞれ別々のものを食べる「個食」が増えつつあります。
「同じ時間に、同じ場所で、同じものを食べる」。そのようにして、団欒の場が繰り返されることで、家族の絆は育まれていくといえるでしょう。

農林水産省の」調査では、誰かと食事を共にする頻度が高い人は、野菜や果物の摂取量が多いなど、食生活が良好な傾向であることが述べられています。
さらに、心身の健康にも良い影響を与えることが報告されています。
家族皆が揃って食事をし、家族間のコミュニケーションの場を増やすことで、和やかな家庭を築いていきたいものです。

◆今日の心がけ◆家族で食事をする機会をつくりましょう
(『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より)


一人暮らしをしていたり、一緒に住む家族がいないという人も多くいると思います。
私自身、家族揃って団らんの機会を増やすことは難しい年頃になってきて、いかに1人の食事を楽しむかということを考えるようになっています。

1人の食事は、誰にも気を遣わず、好きなものを好きなペースで食べられたりと良い点もあります。
しかし、私の場合は、自分だけだから何でもいいやという気持ちもあり、冷蔵庫にある物で適当に済ませたり、栄養バランスなどは全く考えず、ただ食べるだけの時間になっていることがほとんどかもしれません。
ですが、このお話を読んで改めて考えてみると、1日の中で、職場や学校の仲間や、親しい友達など自分以外の誰かとの食事の時間は、一緒に何かを食べる時間と言うだけではありません。
抱えてる悩みやストレスだけでなく、楽しいことも共有できたり、何かを発散したり、癒されたりする、プラスの大切な時間だと感じます。

そして、その時間のお陰で、何かあった時にも話がしやすかったり、信頼し合える関係が築けてるのかもしれません。
幸い、私は仕事をしていて、お休みの日以外は、お昼だけでも職場の皆さんと食事をする時間が持てていますので、日常生活で孤独や孤食をしていると感じることは少ないです。
これから一人暮らしをする学生は勿論ですが、保育の現場で食事のお手伝いをする時に、その時間をただ一緒に過ごしてあげること、その時間を共有してくれる人が居ることの有り難さや大切さを感じていてほしいと思いました。

庶務係 大澤

そうですね。
以前、「孤食」が話題になっていましたね。
それ以前の15年くらい前でしょうか、大学生の間で「便所飯」が話題になっていましたね。
「孤食」もかつては「個食」として核家族化の進行や塾通いに伴うものとして話題になっていました。

人間は本来、食事を共にする唯一の動物と言われていたのですが・・・。
いつの間にか、その人間を特徴づける食事の場であり団欒の場を自ら放棄し始めています。
この団らんの場において年長者から社会的なルールも教えられていたのです。

英語の”Company”は “Com”(共にする) と”Panis”(パン・食事を)であり、”同じ釜の飯を食う”(ほどの親しい仲間)などが浮かびますね。
食べ物を共にするくらい安心できる仲間では、その最中にも社会の規範などを学びあっていたのです。
今でも食事を共にできる人は楽しい時間を共にできる人でお互いに学び合える人ですね。

このような学びの場を無くしたためか、子どもや若者に限らず現代の人々に反社会的な行動が増えてきたような気がします。
それぞれが自分中心で相手を考えない行動をとるとしたら、社会は崩壊すること間違いなしです。
せっかくの家族で、家庭、仲間です。

もう一度、家庭がお互いがお互いの話を聞きながらの集える団らんの場としての家庭に戻って欲しいですね。
これには物の豊かさを追い求めるのではなく、心の豊かさを求めるには時間的なユトリが必要ですが・・・。
人も自然の一部ですから、自然を大切にして、自然の時間の流れの中で生きていくことができるようになれば良いですね。

藤田

 

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