今日の心がけ~職員のスピーチ~
秋の味覚
2023.07.03
日本には四季があり、季節ごとに旬の食材があります。
日本人はその旬の食材を上手に食べることで体のバランスを整え、維持してきました。
食欲の秋、皆さんが思いつく食べ物は何でしょうか。
例えば、夏の太陽の恵みをたっぷりと受け甘みを増した、葡萄や梨などの果物が挙げられます。
また、さつま芋、茄子、松茸などの野菜もあります。
秋刀魚など良質な脂がのった魚もあるでしょう。
旬の食材は、体内の免疫力を高め、丈夫な体づくりにつながります。
さらに、その季節に大量に市場へ出回るために、価格が安くなり、手に入りやすくなるという利点もあります。
この秋、旬の食材を使った料理を作ってみるのはいかがでしょうか。
あるいは、少し足を延ばして、その地域でしか採れない旬の食材を使った料理に、舌鼓を打つのもよいでしょう。
秋の味覚を楽しみながらいただき、心も体も元気にリフレッシュしましょう。
今日の心がけ◆旬の物を採り入れましょう
(『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より)
夏の旬の食材を調べてみますと、スイカ、とうもろこし、アスパラ、キュウリ、トマト、茄子、ゴーヤ、みょうが、鮎、鯵などが挙げられます。
ハウス栽培など栽培技術が発達した今の日本では、いつでも食べられる食材が増えてきています。
しかし、四季それぞれに応じた食材を楽しむ文化は昔から存在し、今でもその考え方は受け継がれています。
旬の食材を味わうということは、季節の移り変わりを感じられるだけではなく、食材が多く収穫できるので値段が安くなり、栄養価が高く、新鮮でおいしさが増すなどのメリットがあります。
通年で食べることができる野菜が増えていることはとても嬉しいことですが、栄養価には大きな差があるので、季節の食材を積極的にとり入れたいと思います。
旬の食材を知り、味わうことは食育の意味でも大切です。子供が食に興味を持ち、食べることの大切さを知るきっかけにもなります。
色々な食材がスーパーで手に入れやすくなってきた時代だからこそ、改めて旬の食材について学ぶことが重要だと思います。
幼児教育を学んでいる学生には、夏にはスイカ割りや流しそうめん、秋には焼き芋、冬には餅つきなど、昔ながらの食べ方を体験したり、
季節に合った行事をたくさん経験して欲しいと思います。
実習指導係
そうですね。
季節の野菜や果物などにもそれぞれの季節に合わせた色があるように感じます。
春はやや薄い緑の菜の花や春キャベツなど、夏は色鮮やかなキューリやトマト、秋はサツマイモやキノコなど落ち着いた色、冬はダイコンや白菜、ネギなど白い部分が多いモノ。
これは自然が作り出した旬を意識した色分けなのでしょうか。
この中には人間にとってその季節を無事乗り越えるために必要な栄養素がたっぷりと含まれています。
人間も自然の一部ですから、この季節の創作物によって生き延びていくことができるのだと感じます。
旬の野菜、旬の果物、旬の魚はあっても、季節と直結しない旬の肉などとはあまり聞きませんね。
温暖で四季がきちんと訪れ、海と山と平野があるといったすべての条件が整った場所でしか旬のモノを味わうことができません。
これら全てのモノはいろいろと変化する時と波の中に存在します。
旬はそれが一致したときに起きる一時的なものだと考えられます。
そのような幸運に恵まれている日本も地球温暖化をはじめとする人間の営みの中でこの幸運を急速に失い始めています。
旬の食材を通して自然保護の意識が少しでもみんなの心に芽生えると良いですね。
何でも、いつでも、どこでも手に入るモノはアタリマエと感じ、感謝の気持ちも薄れます。
季節と旬があって、その折にしか手に入らないとなるとそのものに感謝の気持ちが芽生えます。
この感謝の気持ちがそのものを大切なモノとして扱う意識が生れ、アリガタイと感謝をする祭りなども生まれました。
信頼される保育者を目指す本学の学生にはぜひこの気持ちを持ってもらいたいですね。
そのためにも我々教職員が旬な物事を意識し、感謝する気持ちで接していかなければなりませんね。
藤田