今日の心がけ~職員のスピーチ~

自分を振り返る

2023.06.08

Kさんは、今年、三年ぶりに帰省しました。
両親と先祖が眠るお墓にお参りするのと、いつも墓所を美しく清掃してくれている兄弟や親類に感謝の言葉を伝えるのが目的でした。

お参りを終えてから、墓誌に刻まれた祖父母や両親の名前などをゆっくり眺めていると、これまでのお墓参りの時とは違う感覚を覚えました。
それは、何代も続く祖先からの命の流れの中の一つが、自分の今の命であるという感謝の念でした。

故郷を後にしながらKさんが考えたことは、〈これまで以上に健康に留意して、しっかり働いていこう〉ということでした。
それが、自分の中に流れている祖先の命を最も大切にして輝かすことだと思ったからです。

今回のお墓参りは、Kさんにとって自分自身のあり方を省みる良い機会となりました。
以来、〈たった一度の人生を確かな足取りで歩んでいこう〉という気持ちが強くなってきたように感じています。

今日の心がけ◆授かった命に感謝して働きましょう
「職場の教養」(一般社団法人倫理研究所より)

お墓参りというと、お盆やお彼岸などを思い浮かべますが、何かの節目の時に、感謝の念を込めて自然と手を合わせる瞬間が訪れるものです。
そんな時、私は仏壇やお墓に導かれます。

都会のお寺では、ボタンを押すとお墓が登場するそうで、弔い方にも遷り変わりがありますが、お墓というのは、本来は身近な場所には無いものでした。
私の故郷でも、街の中心部から離れた山の麓にあります。
これが聖と俗の境目、この世とあの世を結ぶ窓口がお墓になります。

普段の生活では、宗教を意識することがなくても、お墓の前でご先祖様と対面することで、心が洗われます。
菩提寺の墓石の裏を見ると、昭和20年に祖父が建立したと刻まれています。
戦争で若くして亡くなった伯父の弔慰金で、お墓を新調したと聞いたことがあります。

最近、実家へ帰省する頻度が増え、お参りも日常的になってきたように感じます。
「たった一度の人生」とは言いますが、仏教には輪廻転生があります。
いつの日か、あの世で自分の人生を直接報告できることを願って、日々感謝して生きたいと思います。

教務係・中村 周

そうですね。
たった一度の人生です。
素晴らしいこの人生をだれが与えてくれたのかと考えると先祖に感謝せざるにはいられません。

ちょっと考えるだけでも、自分から見て父母(2名)、祖父母(4名)、曾祖父母(8名)、高祖父母(16名)となります。
150年前(明治)頃まで遡ると(2の乗数)32名もの人の血を受け継いでいることになります。
驚きの数ですし、一人でも欠けていたら自分は存在しないのですからね。

今、ここに存在できていることの不思議さを感じないではいられません。
そう考えると先祖の墓参りはアタリマエとも思えますね。
墓参りを頻繁にするのは日本人だけなのでしょうか?

また、墓参りだけでなく、家には仏壇があり、毎朝、仏壇にお祈りをする風景はどこの家庭でもありました。
近年は住宅事情のあるのかもしれませんが、仏壇がある家も少なくなったような気がします。
その日本人の中でも頻繁に墓参りをする人には特徴があるようです。

墓参りを頻繁にする家庭や人は、今を幸せに過ごしているから先祖への感謝の気持ちが起きているのだと言われます。
お墓参りをするごとに、今ある自分自身を振り返ることができているから、また幸せな気持ちになるとも言われます。
人生が一度きりなら、折角のその人生を幸せで意義あるモノとしなければなりませんね。

自分を振り返り、気持ちを新たにするためにも時にはお墓参りをしてみたいですね。
不思議と父母や祖父母、接したことのある先祖に対する感謝とともに尊敬に似た気持ちが湧いてきます。
この気持ちでお互いに接すれば、お互いがまた幸せな気持ちに包まれるに違いありません。

藤田

 

 

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