今日の心がけ~職員のスピーチ~
笑顔をキャッチ
2023.05.31
フォトグラファーのKさんは、講演家の依頼で、セミナーや講演会の専属カメラマンを務めています。
聴衆の笑顔の写真を撮ることが第一の目的です。
Kさんによると、聴衆の笑顔は、二秒から三秒程度ですぐに元の顔に戻ってしまうそうです。
笑顔の一瞬を捉えるためには、①集中すること、②自分の存在感を消すこと、③笑顔になる瞬間を見極めること、と言います。
舞台から、観客の笑顔を狙う際には、自分が目立たないように工夫を凝らします。
講演を邪魔することなく、舞台上で五分程度全く動かず、自らを会場に溶け込ませることに集中するのです。
会場内と一体になった後は、講演内容に耳を傾けながら、笑顔になる表情筋の動きを逃さずにシャッターを切ります。
カメラの液晶モニターに、聴衆の満面の笑みが映っているのを確認して、仕事が完了します。
仕事を完遂させるためには、集中力が必要です。
Kさんにとっては、聴衆の最高の笑顔を撮るという情熱が、集中を高めさせる力の元といえるでしょう。
今日の心がけ◆目の前の仕事に集中しましょう
(『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より)
何かのイベントの後、その様子を伝える写真を見た時、とてもすてきな写真であると、すごいなと感じて撮影者を確認することがあります。
フォトグラファーの仕事は写真を撮ることですが、講演の写真でも、聴衆を単に撮るだけではなく、笑顔になる時に撮る、その中でも最高の笑顔の一瞬を撮るということは、想像しただけでも気は抜けず、集中力が必要になると思います。
しかし、最高の写真が撮れると、依頼した相手や写真を見た人に、講演会の単なる記録ではなく、その場の空気まで伝えられる最高の仕事になると思います。
私たちの仕事でも、行うべき最低限のことだけであれば、楽にできるかもしれません。
しかし、クオリティが低かったり、もっとよりよくできる余地があったというような結果になることもあります。
常に集中していることは難しいですが、自分ができる下準備や調整は済ませて、関わる人や環境も踏まえて、必要な時に集中できる体制を作っておくようにするとよいと思いました。
そして、最優先に取り組むべきもの、重要な事項には集中して取り組めるように心がけたいと思いました。
教務係 相馬
そのとおりですね。
どのような仕事においても集中することは重要です。
しかし、人間の集中は長くはもちません。
一般に人が集中できる時間は15分程度と言われます。
3の数字が人間にも大いに影響を与えていると言われますね。
3分、15分、30分、45分、60分、90分と時間に合わせてそれぞれに該当するモノが思い浮かびます。
TV番組、映画やスポーツなどの時間もこのサイクルに合わせているように思います。
コマーシャルの長さも15秒や30秒など、飽きない程度の時間設定がされていますね。
授業も飽きさせないためには、この時間の波をうまく捉えることが重要だと言えるでしょうね。
授業において学生を飽きさせることなく、90分の授業を行うには時間配分を考える必要がありますね。
集中力を維持させるためにも聴き手の時間を意識し、時間の波にあわせて工夫をすることが大切です。
このようにすることで学生も教師もともに笑顔で学習成果が期待できる授業を展開することができるでしょうね。
藤田