今日の心がけ~職員のスピーチ~
令和元年にあたって
2023.05.22
去る四月一日、「平成」に代わる新元号は、「令和」と発表されました。
「令和」は、現存する日本最古の歌集である『万葉集』巻五の「梅花の歌三十二首併せて序」の以下の文からの引用です。
「初春の令月にして、気淑く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫らす」。
新元号には、「人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ」という意味が込められています。
「美しく心を寄せ合う」という文字から、皆さんはどのようなことを思い浮かべるでしょうか。
例えば、「ありがとう」と感謝する心、「大丈夫ですか」と相手を気遣う心、「一緒にやりましょう」と励まし合う心などがあるでしょう。
これから、「令和」の時代を生きていくにあたり、時には立ち止まり、新元号の意味を思い起こしたいものです。
そして、希望を胸に行動に移していきましょう。
物事は、願うだけでは成就しません。
自分一人の力では成し得ないことでも、多くの人が未来に向かって行動を共にする時、何かが変化することでしょう。
◆今日の心がけ◆美しい心を受け伝えていきましょう
(『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より)
このお話を読んで、「令和」にはこのような意味が込められていたことを知りました。
そして、自分にとって、美しく心を寄せ合うとは何だろうと考えてみました。
このお話のような感謝の「ありがとう」、気遣いの「大丈夫ですか」、励ましの「一緒にやりましょう」は、令和になってからも争いを続けていたり、周りに危害を加えている人たちには特にですが、世界中の皆に持っていてほしい心だと思います。
私にとっては、傷ついた時や嬉しい時に一緒に感じてくれたり、悲しい時や寂しい時に気付いてくれて声を掛けてもらえた時に、相手の優しさや、自分の存在を認識してくれていることを感じられ、心を寄せてもらえていると思います。
声を掛けてくれた人にも、もしかしたら悩んでいることがあるかもしれませんし、今、傷ついているのかもしれないし、用事で忙しいかもしれないのに、周りに目を向けて気遣ってくれている。そう考えると、自然と感謝の心になります。
このことが美しいのかは分かりませんが、私自身も、自分の気持ちや状況ばかりに目を向けるのではなく、誰かが傷ついている時や感動している時に、気の利いた言葉は掛けられなくても、気付いてあげられる思いやりのある人でいたいと思います。
そして、そのように自分に接してくれる人がいてくれていることの有難さを改めて感じて感謝できる心を、今後は家族や友人は勿論ですが、一緒に働く人や学生に渡していけると良いと思いました。
庶務係 大澤
そうですね。
「人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ」とあるように、文化が花開くには平和が重要です。
日本もまさに平和が続いた平安時代や江戸時代にそれぞれ美しい文化が花開きました。
人間は人間なしでは生きていくことはできません。
どのような場合でも必ず人は人にさりげげなく寄り添っています。
当事者は意外と気づかないものですが・・・
本学のあり様を文化として見てみるとまさにこのことと表現できます。
お互いがお互いを思いやり、心を配り、声をかけ、助け合う文化が花開いています。
すべては行動に現れなければ他人に伝わることなく文化とはなりえませんからなおさらです。
今、本学で花開いているこの「お互いを思い、支え、助け合う文化」をこれからも咲かせ続けていきましょう。
教職員のその行動が信頼される保育者となること目指している学生にも伝わっています。
この令和の意味を忘れずに埼玉純真の大切な文化としていきましょう。
藤田