今日の心がけ~職員のスピーチ~
終盤からが本番だ
2021.03.09
良い結果を残せない場合があります。いわゆる、「最後の詰めを欠く」というようなことです。
脳医学者・林成之氏の研究によると、物事が完遂する前に〈だいたいできた〉と思うと、脳は、思考することをやめてしまうそうです。
脳の働きを最大限に活かすには、「もう少しで達成できるという時にこそ『ここからが本番だ』と考えることが大切」だと述べています。
最後までやり遂げる力は、日常生活の中で高めることもできます。
たとえば、「靴を揃える」「立ち上がった後に椅子を入れる」といった小さな後始末を通じて、
終わりをきちんと締めくくる心を養うことができるでしょう。
取り組んでいる仕事がいよいよ終盤を迎えた時は、〈まだ終わっていないぞ〉〈後始末までが仕事だ〉と、引き締める意識を持ちたいものです。
一人ひとりの完遂力を高めれば、職場全体の活力も上かっていくでしょう。
今日の心がけ◆完遂力を高めましよう
(『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より)
「詰めを欠く」や「詰めが甘い」などを言い換えると「見通しが弱い」という意味があります。
これは先々の計画を立てるのが下手で最後でミスをしてしまうことです。
その由来は、将棋にあるそうで、良い勝負をしていたのに「詰め(最終局面の戦い方)を読み間違えたせいで負けてしまう」ことから来ているそうです。
うっかりミスやある程度のところで「大丈夫だろう」と考えることで、良い結果を出せなくなる原因になります。
毎年行う仕事であれば、見通しが立てやすいし、昨年よりもよりよくして行けるような工夫もできると思います。
タイトルにもあるように「終盤からが本番だ」と言い聞かせながら仕事に臨みたいです。
入試広報 荒井