今日の心がけ~職員のスピーチ~
「三方よし」の精神
2021.03.09
埼玉県で農業資材を扱うK商店は、「日本の農家を活性化し、農家を元気に豊かにする」を
経営理念に掲げています。「物」を売るだけでなく「提案」を売ることをモットーに、
日本一、農家から感謝される会社を目指しています。
同社が運営する地元の農産物や畜産品、加工品を販売する直売所では、買い物客による
相乗り制度を導入しました。 例えば、車を所有している買い物客が、別世帯の高齢者を
同乗させて来店すると、両者に同店で使用できるポイントが付与される仕組みです。
昨今、高齢ドライバーの事故が相次ぎ、免許証を返納するケースも増えました。
そこで、「買い物に不便さを感じている一人暮らしの高齢者にも店に足を運んでもらいたい」と
若手社員のアイデアが発端となったのです。住民同士が助け合い来店することで、地産地消だけでなく、
地域の発展にも貢献しています。
このような取り組みは、「三方よし」の精神といえるでしょう。
自社の発展と共に、お客様や地域社会にも、役に立てる企業を目指していきたいものです
今日の心がけ:地域に貢献できる仕事を目指しましょう
(『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より)
以前テレビで、あるデリバリーサービスを取りあげている番組を見ました。
都内のある市でコロナ感染症拡大防止の緊急対応として、安全安心な町づくりを目的としたもので
市内飲食店のお弁当やテイクアウトメニューを自転車で市内利用者宅へ手数料なしで届けるサービス
です。
コロナに伴い、経営困難となった飲食店の支援・アルバイト先の休業などで収入が減少してしまった
学生の就労をカバーするということ、そして市民の安心と安全を守るという3つの目的の公共事業です。
これは、まさに「三方よしの精神」だと思います。
相手のため、みんなのためを思ってとった行動は、必ず身の回りや社会を明るく幸せなものに導くと
感じました。日々の生活の中で、自分の周りでも身近な三方よしはいろいろとあると思います。
どんな小さなことでも「まずはやってみる」ということは、大切ですが、誰かのためと思ってとった
行動が、相手以外の人に十分配慮できず、自分の気が付かないところで迷惑をかけてしまわないよう
気を付けなければなりません。
大切なのは、相手だけではなく、自分とその時々で関わる相手以外の誰かにも配慮ができるよう、
行動する前に一呼吸おいて、「誰かのため、みんなのため、自分のため」を考え、余裕を持って
行動するよう心掛けていきたいと思いました。
実習指導担当 栗原