今日の心がけ~職員のスピーチ~

勇気ある気遣い

2021.03.09

Mさんは仕事を終え、自宅に戻る途中、駅のホームで電車を待っていました。その日は車両故障の
影響でダイヤが乱れ、ホームは大変混雑していました。電車が来て何とかドア付近に乗り込むことが
できたMさん。 車内はすし詰め状態でしたが、 乗ってほっと一息ついていたところ、次の駅に到着
したのです。

ドアが開くと数名の乗客が降りました。ホームの先頭で乗車を待っていたのが、ペビーカーを押す
若い女性だったのです。 車内には、ペビーカーを入れるスペースがありません。
周囲の人は身じろぎもせず、〈混んでいるから無理だ〉という雰囲気が伝わってきます。
女性はベビーカーの車輪を車内に乗せるだけでも四苦八苦していたのです。

その時、一人の男性が「すみません。詰めてください」と声を上げ、 自身はベビーカーを車内に
運び入れたのです。 Mさんはその行動にいたく感心しました。 困っている人を手助けする男性を
くかっこいいな〉と思ったMさん。公私にかかわらず自分も手助けしようと決意したのでした。

   今日の心がけ:困っている人を助けましょう
  (『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より)

子供の頃にほんの気遣いでとった行動が友達の気分を害し、結果お節介と思われてしまったという
苦い経験があります。この経験がトラウマとなり、困っている人がいた時など声をあげなくてはと
思っても、躊躇し考えてしまい、すぐに鼓動に移せず、どうずべきか悩んでしまうことがあります。

思いやりも優しさも人によって基準が違うと思います。その基準こそが、私はその人の心の価値観
そのものだと考えます。この価値観が尺度になっているからこそ、同じことをしても相手によって
「思いやり」と捉える人、「優しさ」と捉える人、または、「ありがためいわく」つまりお節介と
捉える人がいるのだと思います。

「優しさ」で相手に何かアクションを起こすところまでは、「思いやり」も「お節介」も同じです。
違いがあるとすれば、「思いやり」は相手の悩みを聞いた上で自分なりの解決策を提示するものですが、
「お節介」は、相手の悩みを勝手に想定し、解決策を提示するのだと思います。

さらに言える大きな違いは、この行動が「優しさ」なのか「お節介」なのかは、アクションを起こした人
ではなく、された相手が決めているということなので奥深いと感じます。
なんとなくですが、「優しさ」というのは、どこか感情的で、「思いやり」というのは、思いやるという
行動的なものに感じます。

この優しさの感情で、突発的に行動するのではなく、一旦冷静思考を巡らせ、その時の最善と思える判断を
して、本文にある男性のようにスマートに行動できる思いやりのある人でありたいと改めて思いました。

実習指導担当 栗原
  

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