今日の心がけ~職員のスピーチ~
長男の心の内
2021.03.09
Sさんは、毎朝、家族と挨拶を交わします。家で過ごす時間が少ない分、スキンシップを
深めようと、挨拶と共に握手をするようにしていました。
ある朝、いつものように手を差し出すと、長男が握手を拒み、無言で立ち去ったのです。
驚いたSさんは、妻にそのことを話しました。妻は「もう6年生になったし、気恥ずかしいのかも
しれない」と言い、続けて「ひと月くらい前『最近お父さんも忙しいから、 前はよく行っていた釣りに
行くこともなくなった』と話していたのよ」と教えてくれました。
長男に限らず、家族とは、挨拶や握手を通じて、しっかりとコミュニケーションがとれていると思って
いたSさん。しかし、気がつかないこともあるのだなと改めて実感したのです。
家族の姿を目では見ていても、内心は見えていなかったことを省みて、その後、久しぶりに時間を作って、
家族で釣りに出かけました。 翌朝、元気な挨拶と共に、長男と力強い握手を交わしたSさんです。
今日の心がけ: 家族間のコミュニケーションを深めましょう
(『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より)
“親子や夫婦は、何も言わなくても分かり合うことができる”と思っている人は、沢山いると思います。
実際に私自身も息子のことは、顔の表情や声のトーンなどから何でもわかっているつもりでいました。
現代の生活スタイルでは、家族それぞれの活動時間が違うため、なかなかコミュニケーションがとれず、
また何でも分かり合えているという思い込みもプラスされ、コミュニケーション不足となってしまって
いるのだと思います。
子どもについては、感情豊かな幼少期から大きくなるにつれ、会話が成立しなかったり、何を考えている
のかわからないというような時期は、コミュニケーションをとるのがとても難しいと思います。
実際難しかったです。
コミュニケーションがとれる関係は、家族だけではなく、職場やプライベートなど様々な環境があります。
現在、就活真っ最中の本学2年生も保育士のスキルは勿論ですが、コミュニケーション能力というのも
重視されていると思います。
現在はメールやSNSなど多くのコミュニケーションツールがあるので相手の顔を見ながらといった
コミュニケーションだけではありませんが、保育士を目指す、本学の学生には園児やその保護者、他の
保育士さんたちと直接コミュニケーションを上手くとれるよう、”伝えること”、”受け取ること”の
大切さを実習指導の業務を通して、コミュニケーションを取りやすい存在でいられるよう努力して
いきたいと思いました。
実習指導担当 栗原