今日の心がけ~職員のスピーチ~
料理に挑戦
2021.03.09
本社勤務のAさんが、他県の支店に、三年間の期限付きで単身赴任することになりました。
その際、一番困ったのは食生活でした。食事に関してはすべて妻任せで、自分で料理をしたことなど
一度もなかったからです。
当初は外食で済ませていたものの、毎日続くと、さすがに家庭の味が恋しくなってきました。
食費もかさんでしまいます。
そこで一大決心をして料理に挑戦することにしました。たまの休みに帰宅した際、妻から特訓を
受けて、米の研ぎ方やみそ汁の作り方など、簡単な料理を一つずつ覚えていきました。
赴任先のアパートで、覚えたての料理を作ってみるのですが、なかなかうまくいきません。
その度に妻がそれまでもくもくと料理を作ってくれていたことに感謝の気持ちが湧きおこり、
妻の大変さを実感したのでした。
単身赴任を終えたAさんは、休みの日には、夕食のおかずを必ず一品作ることにしています。
妻への感謝を表そうとの思いからです。
今日の心がけ: 感謝を形にして表しましょう
(『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より)
「感謝を表す」というのは、一方的に自分だけが受け身ではなく、相手に対して「お返し」を
するということだと思います。
例えばプレゼントをいただいたら、何かお返しの品を用意します。手紙やメールを貰ったら、
返事や返信を書きます。体調を気遣ってもらったなら、その人の体調も気になり心配します。
このような気持ちを表したやり取りを積みかねることで心がキレイでスマートな行動に
移すことができるのではと思います。
人は自分ひとりで生きているのではなく、それぞれ支えあって生きていることを知らず知らずに
実感しているのではと思います。何気ない毎日の生活が、当たり前と思うのではなく、その当たり前の
ことを感謝すべき、有難いことだと気が付くことが大切なのだと思います。
”ありがとう”たった5文字ではありますが、私は日本語の中でこの言葉が一番美しいと思っているので、
この言葉も添えて、感謝の気持ちを表せる人でありたいと思いました。
実習指導担当 栗原