今日の心がけ~職員のスピーチ~
「チョコレートに夢中」
2021.03.09
Sさんは、〈バレンタインとはいったい何なのか?〉と
疑問に感じていました。そこで、その起源について
調べることにしたのです。
3世紀のローマでは、皇帝が兵士に結婚を禁じていました。
これを憂えたキリスト教の司祭が、ひそかに彼らを
結婚させていましたが、それが皇帝に伝わり処刑されて
しまいます。その司祭のの名前がバレンタインでした。
殉教した司祭の死を悼む祭日は、次第に「恋人の日」へと
形を変え、日本では女性から男性にチョコレートを贈る日に
なったそうです。
バレンタインの由来は諸説あるようですが、甘いイベントに
潜むビターな逸話を知ったSさんは、驚きと共に、
いつの間にかバレンタインやチョコレートいついて、
夢中になって調べている自分に気付いたのです。
物事のルーツに思いを馳せると、親近感や活力が生まれます。
些細に事でも、その事柄の背景を調べてみましょう。
◇今日の心がけ◇ 物のルーツを探りましょう
(『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より)
私は植物を育てるのが好きで、一時期バラに夢中に
なっていたころがありました。図鑑で作出者や親配種を
調べ、暇さえあれば園芸店に通いました。
世界に2万種以上あるといわれるバラにも、
その一つ一つに誕生のストーリーがあり、香り、色、
形、名前に育種家の想いが込められています。
ルーツを知ることで一段と理解が深まり愛着が
わいたことを思い出しました。
人、物、出来事、すべて由来や発祥地などの「おおもと」が
存在します。
企業ではビジネスにおける社会貢献など創業者の理念や
思想がルーツになっていることが多いようです。
本学での原点は、戦後の日本において女性の地位向上と
社会進出を目指し、女性の高等教育の充実に尽力した
創設者の福田昌子先生の想いでしょう。
学生の皆さんには福田先生の想いを受け継ぎ
「気品・知性・奉仕」の学園訓と「純真」という大学名を
誇りに思いつつ2年間勉学に励んでほしいと思います。
教務係 寺田