今日の心がけ~職員のスピーチ~

温かな心遣い

2023.05.11

 M氏は心臓の病を患ってから、必要以上に体を動かすことを避けてきました。
 医師からは「適度な運動を」と勧められていました。
しかし、ちょっとでも走ると心音が高くなるため、慎重になっていたのです。
 通勤では、自宅からバス停まで歩いて十分かかります。
途中に二十メートル程の下り坂があり、それが帰りには上り坂になります。
 ある日、会社からの帰宅時に小雨が降っていたため、妻に「車で迎えに来てほしい」と電話しました。
すると妻は、「肩を痛めて病院に行った」と言うのです。
 M氏は、妻の事情を察して、歩いて帰ることにしました。
バス停を降りて上り坂に差し掛かる手前で、妻が歩いてくるのが見えました。
 驚いているM氏のもとに、「あなたが途中で倒れたら大変なので迎えに来たのよ」と妻が駆け寄って来ました。
 M氏は妻の心遣いを自分に置き換えました。
そして、<上司や同僚、取引先への心遣いを忘れないようにしよう>と思ったのです。

今日の心がけ◆相手の立場に立って行動しましょう
(『職場の教養』:一般社団法人倫理研究所より)


 仕事でも、体調不良で業務が十分にできない時に、周りにカバーしてもらうことがあります。
また、忙しい時には部署を超えて手伝ってもらうことや、得意な人に協力してもらうこともあります。
それらは周りの人の心遣いであり、助けられて仕事をしていると感じます。

しかし、それに甘え、当たり前になってはいけません。
自分が今できなかったとしても、次は自分でできるように努力したり、受けた心遣いを返せるようにしなくてはいけないと思います。
 
つい、業務が集中して忙しかったり、慎重になるべき業務を抱えていたりすると自分のことばかり優先して考えてしまいますが、相手にも事情があり、それにはこちらが見えない部分もたくさんあると思います。
 関わり合う相手の立場を考え、情報を共有しあって、お互いに状況を見ながら、うまく助け合えるような関係で仕事ができるといいと感じました。

教務係 相馬

そうですね。
人はひとりでは生きていくことはできません。
周囲の多くの人々に支えられて生きているのです。

ここにもあるとおり肩を痛めた妻が心臓を患った夫にたいする思いやるある行動は自然であるため、ほんとうに素晴らしいと感じますね。
自分には気が付いていないことでも、多くの人々の心遣いに支えられていること知っている人は他人に優しくなることができます。
特に身近に存在する人にはあまり自分自身では意識しませんが、寄りかかっていることが多くあると思います。

仕事も日常生活と同じです。
同じ目標に向かって共に支えながら進んでいくことで組織力は高まっていきます。
他人を支えるには自分を支えるそれ以上のゆとりと優しさと感謝の気持ちがあるからこそです。

自分を保つのにやっとで、余力のない人にはそれはできないのは当然のことです。
このため人は常に精神も肉体も鍛えておくことが大切です。
そこで思い出したのが、有名な次のセリフです。

“How can such a hard man be so gentle?”
“If I wasn’t hard, I wouldn’t be alive.
If I couldn’t ever be gentle, I wouldn’t deserve to be alive.” (Raymond Chandler)
「どうしてあなたのような強い男がそんなに優しくなれるの?」と女性から尋ねられた主人公が口にした言葉がこれです。
「強くなければ生きていけない。優しくなければ生きていく資格がない」 (レイモンドチャンドラー)

藤田

 

 

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